yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

京都国立博物館へ

京都国立博物館にて開催中の特別展「聖地をたずねて 西国三十三所の信仰と至宝」を観に行って来ました。

 

午前10時頃。

前回、国宝展を観に来た時は建物の前から大行列でしたが、今回は並ばずにスムーズに入場できそう。
正面の建物は平成知新館。2014年に出来た新館。

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その横には、明治古都館(旧帝国京都博物館本館)。

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通常は非公開。この西洋風古典形式、いかにも明治!って感じの建物。素晴らしいですね。昔はこちらの建物に観に来ていました。また中に入りたいな。

 

平成知新館前の噴水。遠くに京都タワー。その向こうに見える西山連峰の麓に、私は生まれ育ちました。ここからも西山見えるんやなー、と思いつつ入館。

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新型コロナウイルス対策で、受付で検温と消毒。エレベーターは5人ずつ。平日でしたが、そこそこの人数の老若男女。

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西国三十三所の寺宝が一同に会していました。
私は仏教の詳しいことなどはよく分からないので、「奈良時代の墨の色がこんなに残ってるとは…」「この絵巻の彩色の保存状態の良さときたら」「この水洗いで磨耗した木の部分、よく腐食せず残ったものだ」等、ひたすら「めちゃくちゃ古いものが大事に残ってる」あたりにやたら感動していました。

 

仏像、巻物、掛け軸、草紙、厨子曼陀羅図、法具などの他に、背負って歩く小さな仏像の入った箱や、おみくじの道具など、珍しいものもありました。

 

特に「おぉ…」となったものがふたつ。
一つは、京都の松尾寺所蔵の江戸時代の馬頭観音坐像。上の特別展写真の右下にも写っている仏様。
写真より、実物はド迫力。仏像コーナーのフロアに入った瞬間、存在感が凄くて「うわ。どえらいのがある」とワクワクしました。


巨軀のプロレスラーのような体型で、確か三面ほどお顔がありますが、中央のお顔が怖いのなんの。玉眼が入っているので、まるで生きているかのように、ギロリと睥睨していました。悪鬼なんか一発アウトですね。


そんな迫力ある馬頭観音様、萌えポイントがありました。頭上に馬の頭が乗ってます。その馬の表情がゆる〜〜くて、一気に和みました。
超絶怖い上司の頭に、子猫がミャーミャー登ってきた…みたいな。
素敵な仏様だなぁと、しげしげ鑑賞させていただきました。

 

もう一つは、滋賀県石山寺が所蔵している「石山寺縁起絵巻」。巻2の第6段。詞は南北朝時代、絵は鎌倉時代
暦海というお坊さんが、石山寺の西北の角にある池畔で「孔雀経」龍王の段で龍王の名を読み上げると、池の中から龍王がいっぱい出てきて、暦海さんの周りに侍るのでした。
龍王のお姿がそれぞれで、非常に見応えがありました。いわゆる龍っぽい白龍や青龍、背中に龍を背負った立派な風体の男性、従者っぽい異形の者たち、頭に蛇を乗せた者…など。
それらが暦海さんの周りに「呼んだー?いま呼んだよね?それワシのことやで」と集まって来た様が面白い。


更に、読経を終えた暦海さんを、庵まで龍王がおんぶして運んでいました。意気揚々と暦海さんを背負う龍王男性、その後ろをぞろぞろと荷物を持って続く龍王たちと従者。

暦海さん大人気。送ったらサクッと池に帰るのかな。みんなで鍋パとかしたら楽しそうだな。

…といった感じで、こちらもガッツリ鑑賞させて頂きました。

 

博物館の敷地内に、京都の老舗珈琲店前田珈琲」の支店がありました。「前田珈琲」大好きなので、迷わず入店。

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11時までのモーニングセットの中からチョイス。
玉子とコーンマヨのトースト。

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トーストはサクッとカリカリ。玉子のまろやかさ、コーンの甘さ、マヨのコク。美味しくないはずがない。ペロリでいただきました。
サラダにかけるドレッシングは2種類あり、私は人参ドレッシング。これがまた程よい酸味で、サラダもモリモリと食べ進めました。
そしてアイスカフェラテ。さすが珈琲店のカフェラテ。ミルクに負けない香ばしいコーヒーの風味。美味しい、美味しいぞ、このカフェラテ!!
まるで「前田珈琲」の手先のように褒めちぎりましたが(笑)、実際、大満足でした。

 

今回の特別展は、新型コロナウイルスの影響で、本来の会期とは違う形で開催されました。
中止にならずに開催して下さって良かったです!