yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

玉置神社・前編

本日はお休み。

早朝4時に長岡京を出発。
奈良県の南部、十津川村の玉置神社へ向かいました。
3年ほど前に、泊まりがけの熊野三山巡りの後にお参りしました。その時に、朝イチの玉置神社に来てみたいと思ったのでした。
 
高速を降りて五條市から十津川村の玉置山までが、まぁ遠いですねぇ。
山、集落、山、山、トンネル、トンネル、集落…って感じで。十津川郷まで行こうと思うと、こりゃ秘境やで〜と改めて思いました。
朝の光を浴びた山々の中腹には雲海のような雲がたなびき、渓谷を流れる十津川には朝靄が発生し、車窓からは絶景が楽しめました。
 
長岡京からは早朝で車で3時間くらいでしたが、体感的にはものすごく遠く感じました。
玉置山の麓に辿り着き、そこから30分ほどかけて細く険しい山道を走り、標高1076.4mの玉置山9合目にある神社の駐車場に向かいます。
 
交通機関が不便なところにあり、山道は時によっては落石や倒木で車道が通行不能になります。出発前には必ず神社HPにある道路情報を確認ですね。
道は細く狭い場所が多く、「よぉぉぉっし」と気合を入れて車を運転する神社のひとつ。(そういう意味でも往来が少ない早朝を狙っております)
 
上がり初めて間も無くして、前方に黒い影。
「ん?」と速度を落としてよく見ると、イノシシではないですか。
1メートル少しくらいの成獣でしたが、何故かこのとき私は車内で「うッウリ坊!ウリ坊!ウリ坊!」と連呼。ウリ坊じゃないっての。
イノシシは私に気づくと、こちらに向かって走って来ました。
うわっ!来た!お願い、車は勘弁して!もうすぐEV車乗り換えで下取りしてもらうんよ( ;´Д`)
と、息を飲むと、イノシシは私の車の横をダダダダーッと走り抜けて行きました。ああ、ビックリした…。
 
 
7時過ぎ、玉置神社駐車場に到着。
左手が熊野方面の山々。中央奥に熊野古道、果無峠が見えます。

 
さて、それでは玉置神社にお参り。
修験道大峰山系の霊山の一つで、大峯奥駈道の靡(なびき)のひとつ。
ユネスコ世界遺産に含まれています。
主祭神国之常立神他にも境内社も併せて沢山の御祭神がお祀りされています。

 
ここから、さらに20分ほど森の中を歩きます。

 
朝の瑞々しい山の花々。

 
霧が流れて来ました。

 
山之神。

 
朝霧にむせぶ大樹の森に包まれて、とても神秘的な雰囲気。
太古の昔に迷い込んだような、厳かな畏怖の念が沸き上がります。

 
右手の参道を行きます。

 
幟がたくさん立っていて、崇敬の深さを感じます。

そうそう。この参道が良いのよね、と思いながら木々の間を進みます。
玉置山には大きな杉がたくさん自生していて、息を呑むような景色が広がっています。
参道を奥へ進むにつれて、大きな木が増えていく。
雨が多い地域なので、境内の参道などを整備維持するのは、本当に大変だろうなと思います。
 
 
前に来た時、素晴らしいなと思って撮影した大きな杉があったのですが、確かこの辺に…と進むと、見えてきました。霧の中に現れたその姿、一瞬怯むくらいの素晴らしい大迫力。

 
更に進むと、瑞垣の向こうに樹齢3000年の神代杉。
朝日を浴びて、神々しい。

 
拝殿に行く前に、大杉を見に行きます。
奈良県内で一番大きな杉なのだとか。

 
途中には苔むした木も。

 
見えて来ました。もう少し近づいてみます。

 
写真ではいまいち伝わらないのですが「おぉお〜!」と声が漏れるような佇まい。
朝日を浴びる樹齢1000年の大杉。

 
その近くに立つこちらの杉も、なかなか!

2本?3本?の幹が空へと伸びていました。

 

参道を歩くだけで、もうお参りしたかのような気持ちになる満足感ではありますが(笑)、拝殿の方は向かいます。後編へ!