最終日の朝。天気予報は90%近く雨の予報。
夜中にザバザバと降っていたようですが、出発時点では雨は上がっていて、晴れ間も覗いていました。
なんとありがたや!と思いつつホテルをチェックアウト。
出雲大社エリアにある、島根県立古代出雲歴史博物館に到着。
出雲大社をはじめとする、古代出雲を様々な角度から紐解く数多くの貴重な展示品を所蔵している博物館。
写真撮影は、可と不可の場所があります。
エントランスには、出雲大社境内遺跡から出土した宇豆柱(うずばしら)と、複製の心御柱(しんのみはしら)が展示されています。
かつての巨大神殿を物語るものですね。
企画展「伊勢と出雲」。
スタンプラリー。記念のしおりがもらえます。
常設展。
出雲大社と神々の国のまつり。
巨大神殿出雲大社の謎を中心とし、神在月の伝承など古代から連綿と続く出雲大社の歴史を紹介されています。
これこれ。伝説の古代の出雲大社神殿。
10分の1スケール。
本当に存在していたのだとしたら、とんでもない大迫力。
こちらは古代の千木だったかと。
時代別の出雲大社の模型。
昔は塔があったことがわかりますね。
ミニ企画展。神在月と縁結び。
個人的にこの企画に釘付け。神在月に出雲大社に集まる八百万の神々の錦絵が展示されています。
江戸の人々の想像力が面白い。
歌舞伎役者チックなのが面白い。
障子の向こうにうつる神々。ジブリ「千と千尋の神隠し」を彷彿とさせます。
個人的に、白狐に乗り懐かしそうに笑顔で現れる稲荷神のお姿にキュンとしました。
縁結びを間違えて揉める神々の図。キレてたり居直ってたり淡々としていたり。
こちらは判じ絵というものです。解釈が面白い。
出雲国風土記の世界。
奈良時代に編纂された出雲国風土記を手掛かりに、古代出雲人々の暮らしを復元。壮大な国引神話のプロジェクションマッピングもあり。
青銅器と金色の大刀。
荒神谷遺跡より出土した銅剣や銅鐸類、卑弥呼の鏡とされる三角縁神獣鏡、国宝の青銅器が展示されています。
大量の銅剣類に圧倒されました。これが一箇所から発掘されたのであれば、やはり尋常ではないなと思いました。
島根の人々の生活と交流。
島根の歴史と文化、石見銀山、玉作り、たたら製鉄などを中心に紹介されています。実際にふいごを踏んだり、玉を削ったり出来ます。
神話展示、シアターのあるエリア。
定時になると、神話が上映されます。私が見た回はスサノヲ神話。キャスト実写もので、なかなか面白かったです。イザナギノミコトを追いかける黄泉の国の雷神が、宇宙人グレイにだいぶ似てたのがかなりツボでした。
博物館を出て、お天気はどうかな?と空を見上げると、奇跡的にまだ大丈夫そう。
歩いて、出雲大社のあるエリアへ。
出雲大社前。神在祭の立て看板が立てられています。
嗚呼、ここに来るために計画した旅でしたが…また必ず来よう!と心に決めて後にしました。
大社の鳥居前から、お店で賑わう通り。
風が強く灰色の雲が流れています。
もう少し、もう少し待ってほしい!と慌てて職場へのお土産を調達すべくうろうろ。
そしてお昼ご飯に出雲蕎麦。
近くにあった「おくに茶や」にて。
三色割子。
美味しかったです!
カフェラテを購入し、京都へ向かう道中、ちびちび飲むことにしました。
さらば出雲。何年先か分かりませんが、また必ず。
ありがたいことに、結果的には雨は大丈夫でした。
鳥取県の大山に差し掛かる頃に遂に降り出しましたが、旅行で散策中に降ることは免れたので、誠に助かりました。雨は雨で風情があり良いのですが、やはり足元とか濡れますしね。
約5時間後、無事に自宅に帰着しました。
今回、友人の逝去からあまり日が経たない内に出発したので、何とも複雑な心地でした。
初日は、稲佐の浜や鰐淵寺の境内を散策しながら、改めて「人が生きて死ぬこと」について、思いを巡らせたりもしました。
しかしいつのまにか、不思議と癒されたような整った心地になっていました。
出雲という土地に癒されたんだなと思います。
このタイミングでここに来れて良かった。そう思える旅でした。