yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

湖国の橋を渡ってみた

昨日、午後より、原付ねこじゃ号に乗りこみ、東へ。
走り出してすぐ、近くの田園にて、鳥を見る。


かねてより、原付ねこじゃ号で、琵琶湖一周しようと思っていた。
京阪神にお住まいで、車かバイクか自転車で、実行されたことがある方は、多いのではあるまいか。
今回、諸事情により一周は見送り、浜大津雄琴堅田琵琶湖大橋→守山→草津→瀬田→浜大津という控えめなプチ周回ルートを走ることにした。琵琶湖の南の方を、回る。

GW後半真っ只中の、東山五条。大谷本廟あたり。清水や祇園へ向かう観光バスや車で、混雑している。この時期、観光の方は、車で清水界隈には向かわぬほうが吉。

わたくしはー、それを横目に、大谷本廟の脇をすり抜け、東へ。こちらは、特に混んではいない。
東山トンネルを通過。ここは京都では有名な心霊スポットだ。ここだけではなく、原付でトンネルの中を走るときは、やはり怖い。心霊云々ではなく、
暗い空間に浮かび上がるオレンジ色の光、後ろからスピードをあげてやってくる車が、怖い。

無事にトンネルを通過。
清水焼団地の標識をチラ見し、「これって昔からあるけれど、団地の一部屋ごとに、陶芸家の方が住んで、清水焼を作っているの?枚方にも家具団地というのがあるが、どういう団地なのだ?」という素朴な疑問を胸に秘めながらも、山科区を通り、京都と滋賀の境あたりまで走る。
この鉄橋、いつも見るたびに、「天空の城ラピュタ」を思い出す。最初のほう、パズーとシータが蒸気機関車に乗って、ドーラ一家から逃げるあたり。

逢坂越え。

こちらは、安養院前。
「これやこの 行くも帰るも分かれつつ 知るも知らぬも逢坂の関」の関蝉丸神社も、近くにあります。

このへん、大津の曳き山祭りのときは、かなり賑わってました。通り沿いには、古い雰囲気ある民家が多く、じっくり歩いて散策すると、新しい発見が、たくさんありそうです。


浜大津にたどり着き、本日は、琵琶湖に沿って北上。時計回り。


湖国の休日ですね。


鳥居のあたりには、釣りを楽しむ人々が、たくさん。向こうに見えるのが、近江富士かな。


川沿いの鯉のぼりたちよ、風に泳げ。


えー。
昔から、京都、滋賀に長く住まうひとは、雄琴あたりを走るとき、つい、気になってしまう一群が、あるかと思います。
雄琴はいま、琵琶湖畔の温泉地としてのイメージアップ、とても頑張ってはるので、これを書いて邪魔にならないか、ちょっと迷いましたが、まぁ大丈夫だろう。ただの私のノスタルジーである。

子供の頃、琵琶湖の周りには、
ワニがいるジャングル風呂と流れるプール、遊園地、ステージショーがあって、毎年、我が地域の夏のこども会で、遊びに行っていた「紅葉パラダイス」という昭和感溢れるレジャー施設があった。今はもう失われて久しい。
あと、こちらも、爆破解体された通称幽霊ホテル。途中で建設が中止になった巨大レジャーホテルが、コンクリートのまま風雨にさらされ、廃墟となった。こども心に「半端なくこわいけど通るたびにガン見しちゃう」物件として、深く心に残った。

それらは、もう失われてしまったが、我がこころのノスタルジーとして、今もなお残っているのが、この雄琴の歓楽街である。
幼い頃、家族でこのエリアを通るたびに、「なぁなぁ、おねえちゃん、あのお城みたいな建物、なぁに?他もみんなキラキラしてはるけど、なんなん??」と、無邪気に12歳年上の姉に聞いていたあの頃を、思い出す。

うーん。懐かしいな。
いつか、温泉の方に行ってみたいと思う。


以前、同じGW中に、12時間かけて、原付で琵琶湖一周した友人に聞いたところ「とにかく寒いから着込むように。翌日風邪をひいたから」という忠告を受けた。
今日は、一周どころか、半分にも満たないし、晴れてるし、大丈夫!と、思っていたが…すいません、甘かったです。
寒い。山科抜けて、滋賀に入ってから、ひんやりしてる。確かに、天気予報見ると、冬場は、このへんだけ雪降ってたりするな。何故だ。
こりゃ、日が落ちたら、もっと寒くなるだろう。友人の忠告を胸に、やっと堅田

琵琶湖大橋の手前。
おお!
そういえば、びわ湖タワー、というドライブインも、昔ここにあった。
現在は閉園されたが、残された廃墟のような、観覧車イーゴス。
手前はかに料理専門店の巨大かに飾りの裏側。


大橋を渡る前に、道の駅「米プラザ」へ。
たくさんの人で賑わっている。
テラスから、琵琶湖と琵琶湖大橋が見える。


近江牛コロッケカレー。


さて、いよいよ、原付で橋を渡る。
風速3Mなり。

路肩に停められないので、写真はございませんが、「おお、琵琶湖を横切ってる!」感じは、なかなかのもの。
途中、♪の書かれた車線があり、そこを車が通ると「琵琶湖周航の歌」が流れる、メロディーロード仕様になっていた。以前、和歌山の山中で、同じ仕掛けのメロディーロードを体験したが、まさか、ここにもあったとは。
で、聞こえたかというと、そのゾーンを車が走ったときに、数秒「ぶ…ぶぶぶぶ…ぶぶ…」という音がして、えーと、正直、全くわかんなかったです。


東側に、料金所あり。原付20円なり。
歩行者と自転車は、無料だったと思います。

守山を抜けるあたりから、小雨がパラつきだした。嘘だろう。ただでさえ寒いのに、ますます冷えるではないか。
湖岸で、アウトドアを楽しんでいる人々も、皆、屋根の下に避難したり、片付けを始めている。

湖岸の風車。


雨、ほぼ止む。比叡山方向に、日の光あり。

瀬田の唐橋に着く頃には、すっかり止んだ。良かった。

そんなわけで、浜大津から再び京都に帰還。
途中、家族で長野の血縁宅方へ行った友人から、「昼間のBBQのあとから、ずっと昼寝してた」「こっちはまだ寒くて薪ストーブを使ってる」という、非常に羨ましいシチュエーションのメールが届き、「わたしは原付で琵琶湖に行きました。寒い。おしりいたい」と返した。


今日は朝から晴天なり。