昨晩、夜遅くになっても、依然として降り続く大雨に、若干ドキドキしながら、夜更かし。
床に就く頃になっても、雨風は弱まるばかりか、強くなっていく。
我が家は、西京区の端っこ、市街地よりも高台にあるので、水害の心配はないのだが、山崩れの心配はある。
横になって、2、3分うとうとしていると、1時半頃、iphoneから緊急速報のアラーム。宇治市の避難勧告発令であった。
2時半頃、再び緊急速報で目覚める。
嵯峨野の方に、避難準備情報。
窓の外は、ゴォォォとうなる風の音と、これでもかとたたきつける雨の音。風に揺れる家。
その数分後に、再びアラーム。
もう、寝るどころではない。
桂川の水位が上昇。ツイッター等で、情報を眺める。大阪の枚方あたりが浸水し、鴨川、淀川、桂川、高野川、という、京都市内の主たる河川が、氾濫しそう。
4時前、緊急速報。伏見区にも避難準備情報。私が京都に生まれてから、台風でここまで発令されるのは、初めてだ。
5時7分、京都府全域に、大雨特別警報発令。
最大級の警戒をせよ、命を守れ、とのお達し。
風雨は勢いを弱めず、ざんざか降っている。外はまだ暗いので、様子がよくわからない。
京都在住の友人、知人らの所在が心配だ。
起きだして、居間のテレビをつけて、早朝のニュースを見ていると、父が起きだしてきた。
父はいつもこれくらいの時間に起きる。スマホも携帯も持っていないので、特別警報などが出ていることは、つゆ知らずで、爆睡していた模様。
「広い範囲で避難勧告出てるよ。桂とか、嵐山とか、大山崎の方も」と、事の次第を伝えると「え!?そんなに雨降っとったか？？ザーザー聞こえてたけど」とな。
嵐山の渡月橋のライブカメラ。
げげげげぇぇ。どえらいことになっておる!!!
父、「こりゃあえらいこっちゃ」と驚く。
端の欄干スレスレまで濁流が押し寄せている。これが完全に決壊したら、近隣にお住いの方々はもちろん、景勝地であるため、川沿いの旅館やホテル、お土産屋さん、そして世界遺産の神社仏閣に、甚大な被害が及ぶ。
5時51分から6時16分頃にかけて、桂川水位ますます上昇につき、流域の嵐山や伏見区、淀のあたりなど、避難勧告発令。
6時37分、下鳥羽あたりにも。
この時間になっても、雨風は強い。
6時59分、お隣の向日市全域に避難準備情報。
避難勧告の情報が、いよよ我が家の方向に迫ってきた。
7時48分、お隣の長岡京の一部に、避難勧告。いつもは穏やかでチョロチョロ流れる小川といった風情の小畑川が増水しているらしい。
この後も、8時23分に「宇治川の水位が危険水位に達した。久御山町全域に避難勧告」。8時26分に「伏見区の向島に避難指示。浸水に備えて避難してください」。8時50分に「南区の上鳥羽、右京区の西京極あたりに避難指示」など、もう、ひっきりなしにアラームが鳴りまくった。
それを最後に、風雨は徐々に収まり、ゴォォォという轟音が遠のいていくのがわかった。
さすがに眠くて、床に横たわり、ハッと気づくと、お昼前。数時間前の暴風雨が嘘のような、燦々と日差しが降り注ぐ晴天である。いつのまにか両親は出かけており、家には誰もいなかった。
今のテーブルの上に「バースディおめでとう。仕入れに行ってくる」と書き置き。そう、暴風雨であったが、今日は私の誕生日である。
友人らと連絡を取り合い、安否を確認。
「いつも、台風つったって、京都はあまりやられないんだよね」等、思い込んでいたが、なんのなんの。
映像を見ると、三条河原の高瀬川にかかる石橋が崩壊してるし、鴨川の遊歩道は水没してるし、嵐山はボートで宿泊客が救出されているし、我が家の植木もちょっと曲がったし（泣）。
台風の進路に当たっている方々、どうぞ、ご無事で！
