松尾大社

久しぶりに、松尾大社へ行って来ました。
10年ぶり？くらいでしょうか。時の経つのは早いものですねぇ。

大きな鳥居。吊るされているのは、脇勧請(わきかんじょう)というもの。鳥居の原始形式を示すもので、全部で12束の榊です。

楼門へ。

楼門の左右には随身装束の神像。神社で神像って珍しいですね。
さて、ふわりと風に揺れる幕の向こうへ、いざなわれるように歩を進めます。

一ノ井川。

手水は亀。亀と鯉が神使なのだそうです。

拝殿。
それにしても、いいお天気で気持ちいいです。

酒造りで有名な神社なので、奉納酒樽がずらり。

本殿を臨む釣殿。背後の山が、御神体である松尾山、別名、別雷山。

別雷といえば上賀茂神社を思い出しますが、やはりここの神紋は花付き双葉葵。秦氏や賀茂氏との関わりの深い、京都でも最古級の神社ならではですね。

社務所近くの亀と鯉。

本殿向かって左側には、末社。

本殿前に戻ると、結婚式御一行様の写真撮影が始まっていました。綺麗な白無垢の花嫁さんでした。その写真撮影の背後に写り込まぬよう(笑)社務所で料金を支払い、神像館、庭園コーナーへ。

今まではここまでで帰っていたのですが、せっかくなので、奥へ行ってみます。
本殿へ連なる渡り廊下の下をくぐります。

こちらに来ると、山の中にグッと近くなるせいか、境内と少し雰囲気が変わる気がします。

曲水の庭。

上古の庭。山上にあるという磐座を模した庭園。

神像館にも入ってみました。

主祭神の御神像3体はもちろんですが、摂社末社のお社に鎮座されていたという18体の御神像が見応えありました。全て木造りなので、長い長い年月を経て、もうほぼ木片一歩手前になりそうな神像もありました。

今日からウン千年前、気の遠くなるような昔も昔、大昔に、実際に社で拝まれていたのかと思うと、気が遠くなりそうな歴史ロマン、みたいなものを感じました。

先程の入口写真にも道しるべがありましたが、ここが山上の磐座への登拝口。台風災害の被害により、現在は登拝は休止中だそうです。

松尾山から流れ出る水が滝となって落ちる霊亀の滝。

滝御前のお社。
マイナスイオン効果でしょうか。非常に清々しいです！

そして妙に惹きつけられるというか、とにかく心地いいです。

あ〜、しばらくここでゆっくり三角座りして過ごしたい(*´ω`*)と思いました。

さて、名水、亀の井です。この水を酒造りの元水として造り水に混和して用いるとされています。延命長寿、よみがえりの水とのこと。

霊亀の滝からの流れを渡ります。

おおっ。亀の口から霊水！

受付で買った瓶に入れて持って帰りました。
よーーく凝視すると、細かい土？粒子？のようなものがあるので、気になる方はフィルターか何かかけた方がいいかもですね。

さて、いったん、境内を出て、境外にある摂社、月讀神社へ。歩いて5分くらいです。

あまり知られていないのかな。私がいる間、訪れる人はいませんでした。

松尾大社本殿エリアと違う雰囲気で、静謐で落ち着いたお社でした。
ここでボーッとしてしまったせいか、本殿の写真を撮ってませんでした。それ以外は撮ってたのに…ボケボケですね。

解穢の水。山からのお水だそうです。飲めません。罪や穢れを祓ってくれるというお水なんですね。私のようなばちあたり者には、非常にありがたい。

願掛け陰陽石。

本殿から境内を臨む。

さて、再度、松尾大社へ戻ってきました。
最後にもう一度お参りして帰るべしと近づくと、社務所からの渡り廊下を、神主さんを先頭に、花嫁さん御一行が本殿にやって来られました。
これからまさに、本日2組目の結婚式が始まる様子。
一瞬、あれ？さっきの集合撮影してたご一家？と思いきや、新郎さんが別の方でした。さすが気候の良い10月の土曜日、この時期に神前式される方が多いんでしょうね。

というわけで参拝しつつ、おめでたい神前式を、遠巻きにちょっぴり拝見出来て、幸せをおすそ分けしてもらいました。
龍笛だったと思うんですけど、ちゃんと生で演奏されていました。

駐車場の近くにある神饌田。稲穂が実っていました。来週の12日が抜穂祭だそうです。

駐車場には、車のお祓い所もありました。ここにもちゃんと亀が！

リフレッシュさせてもらいました。
登拝口が復活したら、いつか登ってみたいですね。