先週から、毎年恒例の大忙しモード突入の仕事具合。でも嫌いじゃないです。「あー、もう」と言いながらもマンザラでもないんです(笑)
ただ、年々、集中力が継続しなくなってきたなぁ。記憶力もね。
平日は朝5時起きという事もあり、午後18時になると睡魔が凄くて、自宅で1、2分程度の軽いうたた寝を繰り返し、連絡が来たら主人ネコ男氏を駅まで迎えに行き、そのまま義父宅へ家事をしに行く、という生活を送っています。
今日は、ネコ男氏は朝早くから外出。義父宅もお昼は行かなくて良くなったので、昼前からゆるゆると出かける事にしました。
よーし、今日も神社巡りするぞ!と、ネットで検索。原付バイクで行ける範囲で、何となく目についた所へ。
綾戸國中(あやとくなか)神社。
地図をチェック。桂のブックオフの向かいにあります。
…ここ、今まで100回くらい前を通り抜けているのに、まっったく気付いていませんでした。
到着。綾戸國中神社。
うわー。本当にブックオフの目の前にあった。いかに「自分の見たいものしか見ていない」のかが、よく分かりました。
神社は、住宅に囲まれていて、西側にJRの線路が走っています。電車が通り過ぎるたびに、ゴオォという轟音が境内に響きます。
由緒書によると、元々は綾戸社と國中社の二社でしたが、現在は合祀されているそうです。
綾戸社は元々は桂川の祓神。國中社は牛頭天王社と呼ばれ、久世地域の郷社でした。
ひと気はあまりないですが、手水舎はとても綺麗に管理されていました。
拝殿。
御本殿。重厚な雰囲気の額が掛けられていました。
祇園祭は、祇園の八坂神社と、この綾戸國中神社の祭礼なのだそうです。
祇園祭には、久世駒形稚児というものがあり、それはこの神社の氏子から選ばれます。稚児は神の依代として、神幸祭と還幸祭で、中御座神輿の先導役となります。
両社ともに、牛頭天王(素戔嗚尊)をお祀りしているわけですが…他にも牛頭天王を祀っている神社は、市内に沢山あると思います。
地域としては離れた位置にある、祇園の八坂さんと、久世の綾戸國中神社が、どういう経緯で繋がっているのか、なかなか興味をそそられます。
狛犬さん。足元にちっちゃい小狛犬?可愛いらしいです。
さて、境内から失礼し、次はどうしようかな?とiPhoneを取り出して検索してみるものの、どうもこう、ピンと来ない。
とりあえず原付バイクに乗り込み、前回の参拝の後も、何となく気になっている若一神社に再訪する事にしました。
綾戸國中神社から桂川を渡り、しばらく行くと西大路通りに出ます。原付で走ること10分くらいで到着。
前回も書きましたが、ここは平清盛公の西八条殿跡。手水舎の手前に清盛公の石像があります。
御本殿。紅葉が残っていて、綺麗でした。
狛犬さん目線から境内を臨む。
前回来た時に、気になったものの素通りした、境内入ってすぐ左手にある福徳稲荷社。
今日は参拝してみました。鳥居の奥、右側のお社。「あれ。なんかここ好きやなぁ」と思いました。
そして、社務所にて御朱印をお受けしました。
前回は宮司さんがお忙しそうだったので、そのまま帰りました。呼び鈴を押すと、社務所の奥から出てきて下さいます。
「ようこそお参り下さいました」と、とても丁寧にご挨拶いただき、御朱印を書いてもらいながら、若一神社にまつわる興味深いお話を伺う事が出来ました。
ここは、平清盛公の奥さん、時子様が主に住まわれていたそうです。当時の平清盛公の領地は広大で、京都駅近くの梅小路公園あたりまで広がっていたそうです。
清盛公が、異変により土中に埋もれていた若一神社の御神体を掘り起こし、お祀りしたところ、翌年、太政大臣に出世し、平家の栄華を手にしたそうな。
そんなわけで、ここは開運出世の霊験あらたかなお社なんですね。
京都の高校野球部が毎年必勝祈願に来たり、夜中に裸足の女性がお百度参りをしていた事もあったそうですよ。
そして、鳥居を出た歩道に鎮座している楠社の楠には「座敷わらし」がいると、昔から言われているそうです。
前回来た時に、楠社の周りに「座敷わらし」と書かれた紙が貼られていたので「ほぉぉ!」とワクワクしていました。
座敷わらしといえば、東北の金田一旅館のイメージがありましたが、ここ京都にも。しかも市街地ど真ん中。
しかし、平清盛公の栄華を思うと、アリな話だと思います。盛者必衰ぶりがスゴイですけどね。
北海道や九州からも、楠社にお参りに来られるそうで、中にはお菓子やおもちゃを持って来られたり。子宝祈願にも霊験あらたかだそうですよ。
宮司さんのお話に夢中になり、うっかり御朱印代をお渡しするのを忘れかけるところでした。
いやー、来てよかった。ここはコンパクトな境内で、ギュッと濃縮されたような空気があり、私的にはワクワクします。
こうして色んな神社仏閣を回っていると、何となく訪れた場所がどうにも気になって、また参拝したくなる、そして知らなかった事を知る、好きになる。
そういうのも面白くて醍醐味ですね。