太秦のり弁

土曜日、朝から快晴でした。
チャーンス！とばかりに布団を干し、原付に乗って駅前の駐輪場の更新と、実母のリハビリシューズ代を支払うため、介護施設へ。
コロナ禍以降、基本的に面会は禁止中。受付で物品や料金などを支払うシステムです。昨年、施設の中でコロナ患者さんが出たので、特に気をつけて運営されています。大変な時期に色々とお世話になりっぱなしで、本当に頭が下がります。

お昼ごはん、どうしようかな。
原付で戻る途中、緑萌ゆる西山の峰々の連なりを眺めつつ、そんなことを考えていました。
そしてついつい向かったのは、太秦弁当村。前日も来たばかり(笑)。

太秦のり弁。

白ごはんと瀬戸内産海苔との間には、味付けしたおかか。これ間違いないですね！ごはんと海苔とおかかは間違いない！(力説)
その上にはオールスターズ。ちくわ天、紅鮭、白身フライタルタルソース、細かく刻んだしば漬け、蓮根のきんぴら、だし巻き玉子、生麩の味噌田楽。

今回はあえてレンジでチンすることなく、駅で買って、車内で食べるであろうそのままの温度のまま頂きました。

ごはんはさめていても、しっとりとしていて美味しいです。生麩のもちもち加減も良し。生麩とか、京料理によく出てきますが、実際の私たちのような一般府民は滅多に食べませんね。美味しいから好きですが。お客さんが遊びにくる時に、百貨店とか専門店に買いに行くかどうか。
おっと久々の生麩で思わず熱く語ってしまいました。
とにかく生麩をモギュモギュ食べたり、海苔でおかかごはんを巻いてみたりしながら、
「列車に乗って海や山を見ながら、このお弁当を食べる事が出来たら、最高やなぁ」としみじみしました。
目を閉じると、いま自分は瀬戸内へ向かう山陽電車の車窓にいて…(京都駅弁ですけどね)。

ちなみに、土日だったので、嵐電弁当や、ドクターイエロー弁当もありました。面白い。


すっかり旅気分になった私は、そのフラストレーションを消化すべく、押し入れから愛蔵書を引っ張り出し、敬愛するグレゴリ青山さんやたかぎなおこさんの旅エッセイを読み直しました。

また全ての人が、心おきなく遠方へ旅に出る事が出来るようになることを祈ります。