椎尾神社を出て、その後は何も決めないまま、とりあえず西へ走ってみました。
島本の街を行く途中、「島本の鎮守 若山神社」の立て看板が見えて来ました。
水無瀬神宮のお水を汲みに行く時に主人と「若山神社やって」と、ほー、とか、へー、とか言っていた事を思い出しました。
んじゃ行ってみますか、と山の方へ。
けっこう登りました。水無瀬川に架かった橋を渡り、若山台という住宅街の途中に、若山神社への参道への入り口がありました。
山中にある急勾配の坂道で、原付大丈夫かなと心配になりました(笑)。
若山神社の銘が刻まれた石碑の右手に、参拝者用の駐車場がありました。
これはまぁ、予想していた以上に立派な神社である予感。ここから西天王山を登って行きます。
社叢林は1000年以上の森。特に、樹齢200年前後を数えるツブラジイ林となっており、大阪府指定天然記念物に指定されています。
すごいうねりですね。
趣きのある石段を登って行きます。
稚児柱がついた両部鳥居。この辺では珍しいような気がします。
もう少し!もう少し!
着きました。けっこう登りましたね。
手水舎。
参道沿いに色々な境内社がお祀りされていました。
参道から入り、左手に本殿があります。
本殿は東の方向を向いて建てられています。
御祭神は素戔嗚尊。
701年(大宝元年)に、勅命により行基が勧請したものとされています。
先ほどの椎尾神社も元は行基さんの開創でした。この辺りは行基さんエリアなのかもしれませんね。
昔は、西八王子社や牛頭天王社とも称していたそうです。
ダブル狛犬さん。4基あります。撮影時に角度で光線が入って見づらいですが…。かなり古いものかと。
ちっさい方の狛犬さん。
山崎のウイスキーの樽が奉納されていました!
神様が「ほぉー。船来モノか。ハイカラじゃのう」と仰ってるのではないかと想像し、楽しくなりました。
境内には、ハイキングの方やご家族連れがのんびり休憩されていました。
淀川三川合流地点が下界に広がっています。風が抜けて、良い眺め。
いやー、いい神社ですね。
本殿は、北摂地域を代表する神社建築なのだそうです。平安京以前から存在していたというのがすごい。
本殿から奥へと続く道。向こうの方に小さな鳥居が沢山見えます。お稲荷さんのお塚のようです。
境内の参道を戻ると、太閤道ハイキングコースの案内がありました。片道2時間で、ここから高槻市へと抜けていくコース。
えびす社と百山稲荷社のある所から、山へ入っていくようです。
少しだけ入ってみました。こういう感じですね。
ツブラジイの巨木、見てみたいな。
さて、登ってきた石段を下りて行きます。
段差があるので、雨で石が濡れている時などは特に要注意。
石段の下まで下りてきたところで、おばあさんが歩いて来られるのが見えました。
足が少し不自由なご様子で、歩きづらそうなのが遠目にもよく分かりました。
思わず「ええっ。今から石段登るはるの?」と呟き、すれ違い様に「こんにちは〜」と挨拶を交わしました。
おばあさんは少しずつ少しずつ、手すりにつかまって石段を上がり始めました。
おぉ…登らはるんか。
振り返って少しの時間ですがおばあさんが登って行くのを見送りました。
意外と早いというか、確実に登って行かれる様子を見て、ひょっとしたらこの辺りの方で、日課として登ってらっしゃるのかもしれないですね。御祭神はさぞや嬉しいだろうなと思いました。
神社を後にし、咲き始めた水無瀬川沿いの桜を眺めながら、長岡京に帰りました。
良い休日となりました!