奈良市内を発ち、京都府木津川市の岡田鴨神社へ向かいました。
加茂町の街並みを抜けて、田園地帯へ。秋の風情たっぷりな風景が広がります。
ここ、行って大丈夫なん?と一瞬戸惑う細い道を走りますと、岡田鴨神社に到着。神社に隣接して数台停められるスペースがあります。
参道の向こうに立つ鳥居。
向こうからこちらへ歩く参道。駐車場は参道の途中にあります。
ここもまた静かな集落の風情。
こちらは神門?楼門?
向こうに朱色の社殿が覗いています。
手水舎。これは
八咫烏でしょうか。三本足と思われます。手水の
八咫烏は珍しい気がします。
神門ですが、割拝殿のような雰囲気ですね。花の窟神社の割拝殿と似てるかな。
岡田鴨神社。
御祭神は、建角身命。
何故並んで建っているかというと、色々と複雑な変遷があるようでした。
建角身命は
大和国葛城から、
山城国岡田賀茂を経て洛北の賀茂御祖神
社(
下鴨神社)に鎮まったとされています。
賀茂氏によって、縁のあるここ岡田賀茂の地に、
下鴨神社より勧請を受けて創建されたものと伝わります。
元々は、現在地より北方に鎮座していたそうです。
木津川の流路が変わり、たびたび水害に遭うようになったため現在地に遷座したのだとか。
現在地は元明天皇の岡田離宮の旧跡と伝えられています。離宮が廃された後、その旧跡を保存するために村人が神社を創建し「天神社」と称し、菅原道真公をお祀りしました。
そして境内に岡田鴨神社を遷座。現在は、逆に元々お祀りされていた天神社こと天満宮が境内社となっているのだとか。
狛牛さんも。
金毘羅社や三十八社神など、立派な
境内社もあります。
境内のどこかに巣があるみたいで、
アシナガバチがブンブン飛んでいました。なのであまり長居せず、おいとますることにしました。
私がいる間は特に他にひと気はなく、静かな集落にある地元の方の
氏神様という雰囲気でした。御祭神のお引越し、それを受け入れた
天満宮、興味深い謂れのある神社でした。