yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

蟹満寺と綺原座健伊那太比賣神社

最後に、同じく木津川市にある綺原座健伊那太比賣(きはらにいますたていなだひめ)神社へ向かいました。

木津川沿いを走ります。

 
神社のお向かいには、蟹の恩返しで有名な蟹満寺があります。以前、主人のリクエストで蟹満寺に来た時に「あー、ここが綺原神社か」と遠まきに石段を眺めていました。神社には専用の駐車場はない様子なので、「蟹満寺にお参りして、お寺の駐車場にしばし置かせていただくのをお願いする作戦」にしました。
 
というわけで、蟹満寺です。
上空の秋の雲がいい感じですね。

灯籠や香炉、あちこちに蟹のモチーフ。

入堂料を支払い、本堂に入らせていただく。
この時にお寺の方に車のことを聞いてみると、にこやかに快諾いただけました。ありがたいです。
 
本堂には、国宝の釈迦如来像がおられます。
平日の昼下がり、国宝の仏様を独占状態。
約1300年前の作で、ほぼ原形のまま今日に至るといわれています。螺髪と白毫、つまりパンチとおでこのポッチリ(ばちあたり表現で申し訳ありません)のない、全体的に人間味のある形相をお持ち。
 
とても静かで、やわらかな時間というか、国宝のお釈迦様と2人きり、車まで預けさせてもらえるとは、今日は本当に奈良に来て良かった〜としみじみしました。
 
さて、それでは神社へ、
別名、綺原(かんばら)神社とも呼ばれています。

 
手水には小さな牛さん。
お水は出ておりませんでしたが、牛さんが「お水だ〜」と見下ろしているような角度で可愛いです。

 
スーッとした端正な木々がお出迎え。

石段を登ると、左手に社殿。

御祭神は、健伊那太比売命。
綺一族(秦氏一族)の氏祖神。
御祭神の「タテ=健康」「イナダ=稲田」。達者で農耕にいそしめるよう祈願されたのですね。
 
狛犬さんたち。

 
右側に天満宮

 
こちらの木々がいい感じ。

 
創建・由緒は不詳です。
江戸時代には「梶原社」と呼ばれ、源頼朝の家臣として活躍した梶原景時の霊を祀るとも言われていたようです。「鎌倉殿の13人」の中村獅童さんを思い出し
梶原どの!」と声に出してしまいそうです。
ただし、「梶原」は当地の古い地名「綺原(かんばら)」が転訛したものと考えられており、実際に梶原景時公をお祀りしているかというセンは不明。

地名「綺田」はその昔、神に献ずる衣服を織る技術者及び養蚕技術者を祀った社とも言われており、綺氏一族(秦氏一族)の創起だという説もありますが、こちらもさだかではありません。
 
お祭りかな?御神輿が置かれていました。
境内社もたくさんあります。

 
私がこの辺の子供だったら、この境内で遊んだりしたかもなぁ。

 
謂れに関しては謎が多く様々な説があり、こちらも興味深いお社です。いずれにせよ、地元の氏子さんたちに大切にされている神社、それだけで十分だなと思います。

木津川市には他にも興味深い神社が沢山あり、参拝リストも作成済なのですが、またの機会にぐるっと回ってみたいな。
蟹満寺の屋根を眺めて、いざ京都へ。

 
鹿猿狐ビルヂングの中川政七商店で買ったおみくじ入り置き物。帰宅後、早速開けてみました。

後ろ姿も可愛い。

 
やっぱり奈良はいい。なんとか奈良に移住出来ないだろうかとすら思いました(今は無理だけど)。
また色々と回ってみたいと思います。