yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

若一神社と鶏冠井ロール

熊野神社からの帰途、久方ぶりに、西大路八条にある若一(にゃくいち)神社へ。2年ぶりくらいかな。

七条通りから西大路を南下すると、前方にこんもりした楠の大樹が見えてきます。
それで「あぁ、あそこやな」と分かるくらいに道に迫り出していて、若一神社の御神木である楠のために、西大路通りが少し横にずれたという事がよく分かります。

若一神社。おぉ〜お久しぶりです!
熊野の若一王子の御祭神をお祀りしています。この日は熊野デーですね。

市街地にあり、周りはマンションに囲まれていますが、社叢によって神域の雰囲気が良い感じです。
拝殿と本殿を正面から。


唐から来た威光上人が、熊野から御祭神を勧請したものの、その後異変によって御神体が土中に埋もれてしまいました。異変って何があったんでしょうね。

とにもかくにもそのままの状態で、平安末期に平清盛公がこちらに別邸を建てて、「西八条殿」と称していました。
清盛公が熊野へ詣でた際にお告げがあり、土中から御神体を掘り起こし、鎮守社としてお祀りしました。
以後、平家の隆盛時代がやって来たということで、開運出世の神として崇められています。

境内社。お社の奥は西大路通り。


うろうろしていると、神社の神職さんがやって来られて、12月の大祭のお知らせなどを下さいました。
境内の拝殿を眺めながら、少しお話などを聞かせて頂きました。
拝殿の右奥にある銀杏の木から沢山の銀杏が取れて、紅葉が始まるととても美しいのだそうです。
この社叢の下で奉職していると、神秘的なものを感じます、と仰っていました。

コロナ禍で、毎年の大祭がなかなか出来ず熊野の神様に申し訳なく思われていたとの事ですが、今年は雅楽も奉じて大祭を行うとのことでした。
そしてびっくりしたことに、共通の知り合いがいる事も分かり、思わぬ繋がりで面白かったです。

私は、社務所が開く前の早朝に神社に行く事が多い事もあり、神社の方に話しかけられる事はほぼありません。
前に若一神社に行った時も、また別の神職さんがとても感じよく話しかけて下さいました。神社を大事に思われている気持ちが伝わって来ます。
ちなみに「なんだか御守りの種類が増えてますね」と聞くと、参拝者のリクエストに応じて増やしているのだそうです(^_^)
ますます若一神社が好きになりました。

通りから見える御神木、楠の大樹です。
座敷童子が宿ると言われていて、境内には座敷童子のお守りもありました。

境内は決して広くはありませんが、ギュッと濃いというか、清盛公ゆかりの御神水もあり、いつ来ても満足感のあるお参りです。


お腹すいた!
帰途、遅めの朝マック


そして向日市にある洋菓子店「ピラミッド」に立ち寄る。

以前、こちらの鶏冠井(かいで)ロールを頂いたのですが、その美味しさに衝撃を受けました。
親戚一同で食べたのですが、「うまい!」「どこの?何てお店?」と大絶賛でした。
個人差もあり、あくまで個人的な感想ですが、今まで食べたロールケーキの中では1位の美味しさ。

もっちりしたスポンジ生地、甘すぎないクリーム。
プレーンと、季節のフレーバーがあります。
今回のフレーバーはほうじ茶。
ほうじ茶!買う!大好き!買う!と心の中で大興奮しつつ、平静を装っていました。
だって…ショーケースに並ぶ他のケーキ類が全部美味しそうなんですもの。
いちごのモンブラン、ナポレオンパイにも強烈に惹かれつつ、気になったパイシューを選択。購入後、カスタードクリームをたっぷり詰めてくれます。

お昼前、ほうじ茶の鶏冠井ロールとパイシューを原付に乗せて、稲刈りの終わった快晴の田圃地帯を眺めながら走っていると、色々と不具合や不安もあるけど、ありがたいことだなとつくづく思いました。