千光寺の境内に入りました。マスク着用の仏様。
石登りの鎖場もあります。
平日の昼前でしたが、そこそこの参拝客数。
左手が本堂です。
御本尊は千手観音(秘仏)。
(伝)大同元年(806年)創建です。
ご本尊がおられる本堂の欄干からの景色。
よくここまで登ってきたもんだ。
千光寺の境内を後にして、人がいなさそうな路地を行く。公園から猫ちゃんが現れ、前へ走って行きました。
久しぶりの千光寺山歩きですが、正直なところ、昔より空き家が増えていますね。廃墟化しているお宅が沢山ありました。
住人の高齢化によるものが多いようです。
うーん。確かにね、高齢になってもお元気な方は沢山いらっしゃるので個人差があるとは思うのですが、車は入れない道ですし、もしも自分が足腰が弱ってきた時に、雨の中重い買い物袋を抱えて坂道を上り下り出来るかと想像すると自信がありません。
しかし若い方々がやって来て、古い空き家をリノベして、カフェやアトリエ、ショップやゲストハウスなどを開業されている所もあります。
他府県民からの自分勝手な願いですが、このように新しい方々に住んでもらったり、それこそドローンを利用するとか、尾道の独特の雰囲気を守っていただけたらありがたいなと思いました。
とか思いながら歩いていると、どこからか唸り声。なんだろう。どこかのおじいさんかな。
え、えええっ?瓦屋根と尾道水道とヤギ。
ヤギ?しかも白と黒。2頭いる。
声の正体は彼らでした。ビックリしたのなんの。ヒトに興味津々のようで、こちらに向かって顔を向けて鳴き続けていました。
更に前方に猫ちゃん。この子が可愛い!ミルクティー色のふわふわの毛並で、すごく可愛い。甘え声でミャアミャア鳴きながら、右手の建物に入って行きました。こちらはどうやらレストランのようです。ヤギたちも、こちらのレストランで飼われているのかも。
面白かったなーとホクホクしながら路地を行きます。
雲間から天使の梯子。
登るか、左に行くか、下りるか、石段もあるぞ。
色々選択に迷う道。登りました。
そして下りて行く。もうどこのどの辺なのかは分かりません。適当です。
おっ、なんかいい感じの路地に出ました。
左手のお家は、人気のパン屋さん「ネコノテパン工場」。行きたかったのですが定休日なので諦めていたお店でした。
そのお向かいに、古いお家をリノベした陶房がありました。若く綺麗なおねえさんがいらっしゃいました。こちらで箸置きを購入。
国道近くまで下りて来ました。
線路をずっと行くと尾道駅があります。
鉄橋を渡り、再び本町通り商店街へ。
うう、お昼どうしよう。彷徨う私。
昔からある「尾道浪漫珈琲」。
入った事があるようなないような。
右手の建物には、かつて「朱華園」という尾道ラーメンの聖地がありました。
私も2、3回頂きました。醤油味の中華そばで、美味しかったなぁ。ご主人がお亡くなりになり閉店しましたが、今はご家族が別の名前のお店を開店されています。(しかしそこは定休日でした)
やばいぞ、これはお昼を食いっぱぐれるパターンか。いや待て、良さげなお店がある!と、「朱華園」のお向かいにあったこちらのお店にピンと来て、飛び込みました。
「手打ち蕎麦 そば鴻」。
中に入ると、ほっこりする落ち着いた雰囲気。
老紳士が一人お蕎麦を食べていらっしゃる。優しそうな女将さんが現れて、さて席に…と座りかけた瞬間、入り口の扉が開いて、続け様に2組のお客さん。
いきなりの立て続けにちょっと焦ってらっしゃいつつも、各組、席に着席。
お蕎麦のセット。
お蕎麦は、うどんにも変更可。冷・温にも対応。
私は冷たいお蕎麦にしてもらいました。あとは炊き込みご飯、だし巻き玉子、昆布、切り干し大根、ごまだれのかかったスモークチキンと温野菜のサラダ。
いやーー。全部美味しかった!大当たり!
お蕎麦は硬さも風味も申し分なし。(えらそうに言ってすみません、本当にちょうど好きな味と食感だったのです)
サラダのごまだれは、おそらくお店で手作りされているのだろうと思いました。このごまだれがドンピシャ。深いコクとまろやかさで、酸味は極限まで抑えられていて、すごく好きな味。
身体に優しい、これ毎日食べたら健康にいいだろうな。
余談ですが、のりそばもかなり気になりました。
まだ12時台でしたが、食事中に御店主が暖簾を仕舞われたので、あとでお店の外で見ると、蕎麦が終了になったようです。少量で対応されているのかもしれません。
優しく美味しいお昼ご飯のおかげで、なんだか身も心も軽く、散策再開。
海岸通りを行きます。
向島からのフェリーがやって来ました。
通り沿いには、このようなスペースがところどころあり、お弁当を食べている人や休憩中の人、思い思いに過ごされていました。こういうのがあると、ちょっと座りたい時に助かりますよね。
「からさわ」。昔からあるアイスクリーム屋さん。アイスもなかが有名。
抹茶アイスもなかをテイクアウト。海を見ながら頂きます。
お店のすぐ近くに、ちょうど座れるベンチがある突堤があり、そこに座って食べたいと思っていましたが、やはり人気スポット。
カメラマンらしきおじさんが、着物の女の子モデルの撮影をしていたので断念。
おじさんたちは、こちらに気づいて間も無く撤退されたのですが、私の他にもそのベンチを狙っていた人々もいたので、小心者の私は「いやいや、私は別にいいのですよ、別に、ええ、アイスもなかを手に通りかかったおばさんですよ」という風を装って移動したのでした。
抹茶アイスはさっぱりした食感で、シャーベットぽい。重たくなくて美味しかったです。