総社市から倉敷市へと向かう道中、大きな畑が沢山ありました。高梁川流域のお野菜や果物は、こういうところで採れるんやなと思いつつ車を走らせました。
高梁川下流は、川幅も大きく流れは緩やか。この高梁川流域を巡る旅も素敵だな。機会があればやってみたい。
約1時間後、倉敷市の美観地区に到着。
数年前に主人と来たのでそんなに久しぶりな感じはしませんが、今回は商店街の方にも足を伸ばす予定なので、ワクワク。
いつ来ても風情がありますね。
花婿さんと花嫁さんが川船に乗っておられました。絵になります。
美観地区を流れる倉敷川。2羽の白鳥が大人気。みんなカメラを構えていました。私も。
倉敷川は、かつては運河として使われていたそうです。
大原美術館。エル・グレコの「受胎告知」を所蔵していることで有名ですね。
倉敷といえばの白壁なまこ壁のお屋敷や蔵が並んでおり、天領時代の建造物の風情が美しく残されています。
写真では少なそうに見えますが、実際はなかなかの人出でした。
美観地区周りの建物も、高さが制限されているんでしょうね。
右手の洋館は倉敷館。登録有形文化財で、旧倉敷町役場です。今は無料休憩所と案内所として利用されています。
倉敷川のほとりから移動して、本町通りの方へ抜けて行きます。
こちらの通りも、美しい伝統建築が沢山並んでいます。すごく上手に残してはるなと思いました。
通りには普通のお家もありますが、お店も多いので楽しいです。
食いっぱぐれる前に、あらかじめ目星をつけておいたこちらの「三宅商店」へ。
ご存知の方も多いと思いますが、色とりどりのマスキングテープの販売元で、カフェも併設。
店内入り口のスペースには沢山の色々なマスキングテープが販売されており、奥の方が飲食スペース。
お昼どきという事もあって、ほぼ満席。あまり選択肢はなく、相席ではないこちらの縁側席へ。
縁側が見える席ではなくガチで縁側の席です。
カレーライスセット。カレーは予想以上にフルーティーで私は好きな味。そしてオシャレな盛り付けですね。
いい感じのロケーションなのですが、足腰イテテ状態の私は身体の向きに苦戦し、やたらゴソゴソしていました。挙動不審。
セットにはデザート付き。
しまった。この日はどこかで果物たっぷりのパフェを食べたいと思っていたのだが、ついデザート付きにしてしまった。と思いつつ、モリモリ頂きました。
ちなみにこの日、地域の中学生のお仕事体験デーだったようで、14歳くらいの男の子がたどたどしく運んでくれたり、説明してくれたりしました。
前の大阪の職場では、毎年お仕事体験の中学生が来ていました。
たまに「将来、ここで働きたいです!」と最後の挨拶で言ってくれる子もいて、やり甲斐があるというか、毎年楽しみにしてました。
そういう意味でも、このお仕事体験は良い制度だなと思います。彼らの将来、お仕事の選択肢のひとつになればいいのですが。
おっと、だいぶ話が横にそれました。
三宅商店を後にし、本通りを行きます。
平翠軒。日本全国のおいしいもののセレクトショップ。
オリジナルの「ちんぱらがらす」という美しいガラス瓶に入ったお酒があり、因島で働いていた頃に買い、「何かの時に飲もう」と大事にとっていました。いつの間にか飲んでたけど(笑)
阿智神社の東参道の鳥居が見えてきました。
この石段は米寿段と呼ばれています。
ここも昔来たのですが、この角度で写真を撮った覚えはあれど…。
たぶん参拝はしていなかったかも。
前宮。御神域を守護する海宮。
海宮と聞いて「ん?海?」となりますね。ここはすぐそこに海があるわけではないですし。
後述しますが、このあたりは昔は海で、現在の倉敷は干拓によって陸地になったんですね。
お恥ずかしながら、私はこの旅まで知りませんでした。
還暦段を登り…。
しんどいっ!
還暦段の先に、厄除段。そして隋神門が見えます。
花手水。とっても綺麗。
狛犬さんたち。
隋神門。
通り抜け部分の上部に…。
うさぎさんだ!
拝殿前。
先程、倉敷川でお船に乗っていた花婿さんと花嫁さんが写真撮影中でした。前撮りですね。華やかでとても素敵でした。
倉敷の鎮守。
御祭神は、宗像三女神。
諸説ありですが、昔むかし、大陸から阿知使主の一族が渡来し、この一部が統治周辺に定住。それが「阿知」の地名となったと言われています。
境内には磐境、磐座の古代祭祀遺跡が点在しており、彼らの手によって築きお祀りされたのではないかとのこと。
境内右手。
境内にはテントがいくつかあり、お祭りで使う何かを数人の方が作っていました。
美しく履き清められています。
おみくじを結ぶところが、干支になってます。
戌がかわいい。寅も凝ってる。
境内社が沢山ありました。
倉敷護国神社。花梨の実が置かれてますね。
右側が菅原神社。左側が城山稲荷社。
菅原神社に奉納されている合格だるまさん。
伊勢神宮遥拝所。
本殿。
荒神社。
これ、どこだったかな〜。おそらく荒神社だと思うのですが。
中央の木組みの真ん中、龍が2体。なんかペアって感じ。
古代祭祀跡である鶴亀の磐境から本殿。
絵馬殿。
おぉ、なんだか素敵な眺め。
天井部分に大きな干支の方位針?のようなものがありました。
先ほども少し書きましたが、このあたりは古くは阿知潟と呼ばれる浅い海域でした。1584年に新田開拓以降、広く開拓されました。
今の景色は、海だった頃が想像出来ない変わり様ですね。
そんな昔から、この鶴形山の山頂に神社はあり、倉敷の町の発展を見守られてきたんですね。
さてさて、それではおいとまを。
あ、ここには亀さん?がいますね。
なんかリサ・ラーソンのキャラみたいな目で可愛い。
東参道を降りると、地酒「万年雪」の蔵元があります。
早めにホテルにチェックインするために、美観地区を移動。
倉敷のなまこ壁は本当に綺麗。
倉敷の宿は、美観地区の入り口にあるクラシックホテル、倉敷国際ホテル。
入り口に何故かお出迎えのアルパカさんたち。
倉敷国際ホテルは、創設者である実業家、大原總一郎のコンセプトを基に、倉敷の風土に溶け込むように和と洋の融合を意図して建設されています。
お部屋はこちら。落ち着いた雰囲気。
こちらのお茶セット、ありがたく使わせてもらいました。
窓からの眺め。正面奥の薄茶色の建物は大原美術館。
左手の山が鶴形山、頂上に先ほど参拝した阿智神社の絵馬殿が見えます。美観地区の有隣荘の屋根も見えますね。
部屋で少し休憩して、再び外へ。