本日はお休み。
奈良の神社を回ってきました。
早朝、車で京都から出立。
まだ暗い生駒山の中腹あたりまで、家々の明りや街灯が遠くに見えて、なんだか映画みたいな風景でした。
その時はまだそこが生駒山だと私は分かっておらず、「えっっらい長いトンネルやわ〜」と思いながら走りました。
長いトンネルを抜けると、そこは奈良県。
しらじらと夜が明けてゆく。
去年の年末頃にお参りに来ました。
帰宅後、近いうちにまた行きたいなーと思っていました。 来れて良かった。
花街の風情を残す街並みを抜けると現れる鳥居。
朝方の気温は低く、しかし空は綺麗に晴れ渡り、とても気持ちの良い朝。
手水舎のフォックスフェイス。
1585年の創建と伝わります。
静かで穏やかな雰囲気。
狛狐さん。
まだ朝早くなので誰もいません。社務所のあたりをうろうろ。こちらの境内は、沢山のお花をお世話されていて、なんだか癒される空間となっています。
白狐面。綺麗ですね。
社務所から本殿を見たところ。千木が見えました。
のどかな田園地帯。清々しい朝。
道路を挟んで駐車場があります。
稗田環濠集落。
環濠集落とは、周囲に濠を巡らせて外敵などから集落を守ったもの。稗田環濠集落は中世の遺構で、今もほぼ完全な形で残されています。
神社は環濠集落の南東端にありました。
ひえだのあれ。
小学校か中学校の時に国語とかで聞いたお名前。
古事記編纂の方ですね。
そうか、稗田町の稗田一族に連なる阿礼さんなのか。
手水の赤い龍。このカラーは初めて。
広い境内。
御神木が朝日を浴びています。
社を囲む木々には沢山の鳥が飛び交い、ピヨピヨどころじゃないさえずり具合でした。ほっこりします。
手前の木には柑橘が生っていました。
稗田地区は、天鈿女命を祖とする猿女君稗田氏の本拠地。
神社は、祖先の廟祠として推古朝時代までには創建されたものとみられているそうです。
平城京へと通じていた、水陸両用の主要幹線道路「 下つ道」もあり、そこから多数の祭祀道具が発掘されています。
元々は、平城京羅城門の近くにあって、 都に出入りする人々の穢れを祓って、道中安全を祈願した祈りの場所。
あくまで私の勝手な個人的見解に過ぎませんが…御祭神は稗田阿礼さんとされていますが、様々な由来などを見ていると後付けかな?という気がしないでもないです。
稗田集落で古代からお祀りされてきた祖先神、そんな気がしました。
拝殿右手の基壇。
注連縄が張られ、狛犬が左右を守っています。
そういえば、稗田阿礼さんは男性だと思ってますが、女性説もあるんですね。
真実はもはや判りませんが、それもまた古代ロマン溢れるお話。
さて、ここから少し西へ向かいます!