yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

等彌神社

穴師坐兵主神社を車で発つ前に、次の目的地の神社をナビに入れました。

しかしどうも気が進まない。
その次に行く予定にしていた神社に変更し出発。
どういうわけか、走り出してすぐにこちらも気が向かなくなり、車を停車させてまた別の神社をナビに入力しました。
 
桜井の街中を走り、やや南へ。
等彌(とみ)神社に到着。
鳥居の右側に駐車場がありました。

入ってすぐ左手が社務所。パラソル付きのガーデンチェアのセットもあり、なんだかホッとする雰囲気。
 
さて、更に鳥居の奥へ。なんだがとっても広そうな気配。

 
緑に包まれた参道には、作家さんによる油彩が展示されていました。

 
桜井市内の街中にあるというのに、この森林域、素晴らしいです。

 
夫婦杉。

 
あー、この神社ホッとするな。好きだなーと思いつつ、提灯の明かりに引かれて右手方向へ。

 
下津尾神社の拝殿が見えてきました。

御祭神は、右殿の八幡社には磐余明神、品陀和気命
左殿の春日社には、高皇産霊神天児屋根命
左手のお社は恵比寿社。
曇天の下の森林ということで、提灯のほのかな明かりがとても良い雰囲気。
 
参道を進みます。愛宕社などの沢山の境内社が並んでいます。

 
杉の向こうに、本社である上津尾社の鳥居が見えて来ました。

 
さっきからずっと御神楽が聞こえているので、何か祭礼でもされているのでしょうか。

 
狛犬さんたち。真っ赤な前掛けが素敵ですね。

 
上津尾社の拝殿。

主祭神は、大日霊貴命。
明治時代までは能登宮と呼ばれていました。
ずっと流れている御神楽ですが、生音ではなく再生機器でした。唄のようなものもあり、これはこれで雰囲気がありました。

創建年代は不詳ですが、古より鳥見山に鎮座していたとされています。
神武天皇即位後、神武天皇4年の春に皇祖神及び天津神を祀った場所である霊畤(まつりにわ)と伝えられています。
境内案内図を見ると、山の上の左に「まつりにわ」の文字が見えます。

元々は別の場所にあったようで、天永3年(1112年)、山崩れにより社殿を現在地に移しています。

 
拝殿の左手にあった弓張社。
ここだけ日の光がさしていたので、気になってお参り。御祭神は櫻井弓張皇女。

古墳時代末期から飛鳥時代にかけての皇族。推古天皇の御息女で、お姉様が聖徳太子の奥さんですね。
桜井という地名の元とされています。
 
このブログを書く前に、改めて、櫻井弓張皇女のことを考えながらお風呂に入ってました。
素敵な名前だなー。
なんでこの神社にお祀りされてるのかな?など。
私はてっきり、弓張=古代の巫女さん?かと思いました。伊勢の斎宮みたいに、皇族の高貴な姫が着任されるお役目だったとか?
そういえば上津尾社の御祭神は大日霊貴命。伊勢神宮の御祭神の天照大神と同意だし、桜井市内は元伊勢の神社が沢山あるし…と勝手な妄想は膨らみ、お風呂の中でひとり古代ロマン妄想を漫喫しました(笑)
ちなみにその後ネットで改めて調べたところ、2回ほどご結婚されてお子様も沢山いらっしゃったようなので、私の予想は大外れということで(苦笑)。
 
この神社ですが、土偶のような、宇宙人のような、人の形をした八咫烏の像が出土しており、ご神体として本殿にお祀りされているのだとか。
社務所の受付にレプリカがあるらしいのですが、そのことをすっっかり忘れ去っていて、見ずに神社を後にしてしまいました…。
やー、それにしても不思議ですね。くすぐられるな。