華観音寺を後にし、私のリクエストで、福知山市大江山の近くにある元伊勢内宮皇大神社へ。
やっと来ることが出来ました。駐車場に車を停め神社の方へ歩くと、昔ながらの門前町が残されていました。
今は静かな通りですが昔はかなり栄えたようで、旅館なども沢山あったとか。
石段は約200段の登り。いざスタート。
空気一変。森閑とした雰囲気。
参道のあちこちに古い木が生い茂り、シダや苔やキノコ類と共生しています。
この参道の感じ、何となく伊勢神宮ぽいような気もする。神秘的。
参道のど真ん中、お見事な一本杉の御神木。
麻呂子杉。
その近くに小さな水場。
振り返ったところ。
本殿エリアが見えて来ました。
その前に参道の真ん中にある若者感(?)ある瑞々しい御神木。
古い木の切り株から、新しい木が生えているんですね。
到着。元伊勢皇大神社。
元伊勢伝承地(吉佐宮)の1つ。
日本に数えるほどしかない黒鳥居。樹皮を剥かずに生木のままの鳥居。原始的。
御本殿のあるエリアには、その四方を囲むように沢山の境内社。
約80余のお社。一つ一つに神社のお名前が書かれている様子。この日は全ての祠に順番にお詣りされているご家族がいらっしゃいました。八方詣というやつかと思います。
伊勢神宮が現在地に鎮座される前、当時の天皇の命を受けた倭姫命が鎮座地を求め、各地を転々とされました。
最終的に現在の伊勢市に落ち着くまでの間、訪れた一時遷座地は 、「元伊勢」として語り継がれています。
以前、宮津市の籠神社に行きましたが、 そちらも元伊勢とされています。
このように元伊勢とされる神社は近畿や東海に点在しており、 元伊勢巡りも面白そうですよね。
拝殿横の龍灯杉。
樹齢2000年だとか。
栲機千々姫命をお祀りする脇宮。
天手力雄命をお祭りする脇宮。
すごい木がいっぱいあるなと主人と話しながら、境内をお暇し、天岩戸神社方面へ向かいます。
途中、少し開けた場所があり、御神体山ともされている岩戸山こと日室ヶ嶽の遥拝所があります。
車で皇大神社に近づいた時、車窓から美しい錐形の日室ヶ嶽が見えて、思わず歓声を上げました。
日室ヶ嶽は標高427m。京都府の歴史的自然環境保全地域に指定されていて、人が入ってはいけない山。
古代日本人の自然に対する原始的な信仰の存在を感じ、非常に興味深いです。
ベンチもあるのでゆっくり座って眺めていたいところですが、この日は主人もいますので天岩戸神社へ向かいました。