yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

大神神社、前編

本日の最終予定地、大神神社に到着。数年ぶりです。

後方にそびえる三輪山御神体とした古代の信仰形態を今に伝える日本最古級の大きな神社。

 
続々と参拝者がやってきますが、広さもあり、スカーッとした抜け感があります。
朝の参道を歩くと、境内の樹木から瑞々しい緑の香りがして、とても癒されました。

前回来た時、少しの時間ですがお香のような香りがしました。お寺じゃないから、何の香りだろう?とずっと不思議でした。しかしつい先日、お風呂に新しく買ったバブを入れた時に「あの時の香りや!」というものを見つけました。サンダルウッド、つまり白檀でした。境内に白檀の木があるのかもですね。
 
境内に参拝記念樹が販売されています。

前回、榊を買って帰り自宅で育てていたものの、夏に枯らせてしまいました。今回はせっかくなので、センリョウの方を。うまく実がなるまで育てられると良いのですが。
 
 
重厚な雰囲気の拝殿が見えてきました。
御祭神は大物主大神

拝殿前で参拝し、社務所前で今回の最重要目的、年末の大祓の人形(ひとがた)をおさめました。
毎年、どこかの神社でやる私の中の年中行事です。今回は数年ぶりに再び大神神社で。これをやると1年も終わりだなーと思います。
 
再度、拝殿の方に行ってみると、何やら立て看板があります。
この日は「年の終わりの卯の日祭」があるようで、どなたでも参加可能とのことでした。
へー、今日なんや。と思いつつ開始時間を見ると、20分後に始まる模様。これは僥倖!是非参加してみようと参集殿の方へ。
慣れた感じの方が、参集殿の中へ靴を脱いで入っていきます。待合室のような和室があり、人々が座っています。
行っていいのかどうか躊躇していると、私の背後にも同じように躊躇している若い女性がいました。
ええい、ダメだったら出ればいいか!行っちゃえと靴を脱いで中に入ってみました。私の後を、先ほどの若い女性もついて来ました。間違ってたらごめんな…と思いつつ。

部屋には15人ほどが待機中で、和風旅館のロビーのようでした。
恐々と端っこの方に座ってみると、神職さんがやってきて、「こちらの中に、卯の日祭に初めて参加される方はいらっしゃいますか?」と聞いていました。
ドキッとして「あ。ひょっとしてビギナーは別の場所?」と思い、これから叱られる子どものような消え入りそうな声で「は…はい…」と小さく挙手。先ほどの若い女性も挙手。
ということは、今部屋の中にいる他の人は全員リピーターというか参加経験者なのですね。
神職さんは「毎回、初めての方に玉串を捧げる役をしていただいています。このくじ引きで」とおみくじの棒の大きい版のようなものを出しました。
あ、それくじ引きなのね。何だそれって思ってた。
私ともう一人の女性はダチョウ倶楽部ばりに「どうぞどうぞ」「いえいえお先にどうぞどうぞ」と譲り合い、彼女に先に引いてもらったところ、大当たり。神職さんが思わず「おおっ、一発で当たるとは」と声を漏らしていました。
女性はしきりに恐縮し「すみません」と私に謝っておられましたが、いやいや貴女が謝ることなど何もなく。すごい、良かったですね~という感じで私もホクホクしました。
 
正直言うと玉串やりたかったです(笑)
だって大神神社の祭礼ですもん。
そっか~。神様は本日は若い女性がいいのね(笑)と冗談めかして心の中で面白く思っていました。
 
開始時間より10分ほど早く、拝殿の中へ案内されました。
拝殿の中央奥に御簾があり、その奥には普段は目にすることが難しい大神神社の三ツ鳥居があります。背後にはご神体山である三輪山が広がっています。
中央の鳥居には御扉があり、三輪山を本殿とすれば、三ツ鳥居は本殿の御扉の役割を果たしているとされています。
御簾越しなので、うっすらと鳥居の部分が見えるくらいですが、このような祭礼に参加しないと入ることができない場所なので、ありがたいですね。
 
左側に雅楽、巫女さん、神職さん、宮司さん。
右側に参列者。
それぞれが中央に向かい合う形で座りました。私は前から2番目の列くらいにいたので、間近に拝見することが出来ました。
続々と参加者がやってきて、沢山の人が順番に席につきました。先程の女性は一番最後に、神職さんに案内されて神社のたすきの様なものを着て着席。なかなか晴れがましいお役目。ドキドキしますね。
  
間もなく祭礼開始。後編へ続きます!