金曜日はお休み。
早朝に出発し、車で滋賀県へ向かいました。
まずは…。
以前、主人と西国三十三所巡りをしていた時などに、何度も通りかかった野洲市の御上(みかみ)神社。
遠目にも目立つ美しい近江富士(三上山)を御神体とするお社。やっと来ました。
参道の左右には背の高い樹木がそびえ立ち、砂利を踏み締める音が心地よく境内に響きます。
早朝特有の清々しさに包まれて、既に癒される心地。
地域の方と思しきおじいさんや、ジョギング中と思しきおねえさんがぽつぽつとお参りに来られていました。
何とも立派な楼門。檜皮葺の屋根。
楼門一部に禅宗様式が混用されているとか。神仏習合時代の名残ですね。
楼門前の狛犬さんたち。
楼門の左右には、随身像があり。
黒いお召し物の方は獅子の柄。
えんじ色のお召し物の方は龍の柄。
強そうですね〜。手にされている弓矢でバシーッと射抜かれそうです。
広い境内の中心に拝殿。
旧本殿の部材を再利用されているとのこと。SDGsですな。鎌倉時代後期の建立。
御祭神は天之御影命(あめのみかげのみこと)。
天照大御神のお孫さんとされています。
拝殿の奥には本殿。
鎌倉時代後期の建立と推定。仏教的な要素が融合した神社建築です。
屋根の組み物に力強さを感じます。
本殿左側の若宮神社。
御祭神は伊弉諾尊、菅原道真公、天石戸和別命、天之御桙神、野槌之神。
その背後から本殿を臨む。
手前にぽつんと石あり。
本殿右側の三宮神社。
御祭神は瓊々杵命。
その左手に大神宮社。
御祭神は天照大御神。
私がうろうろしている間、地元の方が何人か参拝に来られて、皆さま拝殿前で拝礼したあと、こちらの左右の摂社にも遠巻きに拝礼されていました。地元の方の崇敬の篤さを感じました。
神社の創建ですが、
第七第孝霊天皇の六年に、御祭神が三上山にご降臨されたとのこと。つまりは神代の昔、古代も古代というところでしょうか。
それから約千年の間、三上山は聖なる磐境として崇め奉られていました。
養老二年(七一八年)に藤原不比等が勅命を拝し、現在の鎮座地に造営し遷座。
御神木のスダジイ。
すぐ背後は道路なので車がビュンビュン走っていますが、神域の樹木により遮られています。
御神体山、三上山に朝日。
山の上には奥宮がありますが、今回は登頂せず。
車窓から三上山を見ている時に、「昔、旅行で行った鹿児島の開聞岳に似た雰囲気だなー」と思いました。綺麗な円錐形というか。
ようやくお参りに来ることが出来て良かったです。