yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

北野天満宮

今出川通りにある北野天満宮。久しぶりです。
通りに面した一の大鳥居の東側から駐車場に入ると、朝早いということでガラガラでした。
言わずと知れた北野の天神さん。地域の方々がお散歩やトレーニングがてら、ぽつぽつと来られていました。

御祭神は学問の神様、菅原道真公。
天暦元年(947年)創祀。都から太宰府へ流された菅原道真公の祟りを鎮めるべくお祀りされました。京都には沢山の天満宮系列神社がありますが、最も代表的な大きな神社で、私も高校受験の際はお世話になりました。

楼門。
楼門の上部に掛けられた額には、「文道大祖 風月本主」の文言。平安時代中期の学者である慶滋保胤大江匡衡が、菅原道真公を讃えた言葉なのだとか。


楼門くぐって右手に手水舎。花手水ですね。


夏の花々が綺麗にいけられています。ほおずきなどがお盆ぽいですね。この日の夜に五山送り火があり、お盆も終わりだなぁと思いました。


撫で牛さん。


本殿エリアに通じる参道。差し掛かった瞬間に、奥から太鼓のドーンという音が聞こえ、「やった!たぶん朝拝や」と慌てて進みました。


三光門。

本殿エリア前の中門で、日・月・星の彫刻があることから三光門と呼ばれています。 
HPによると、実際には星の彫刻はないとも言われていて、「星欠けの三光門」として「天神さんの七不思議」に数えられているのだとか。


狛犬さんたち。


国宝の拝殿と本殿。

日本最古の権現造。間近で拝見すると、彫刻がとても美しいです。真っ白な地面は、小さめの白い石が一面に敷きつめられており、目にも非常に清々しい。


拝殿前から三光門を振り返ったところ。

拝殿の中では、神職さんが朗々と祝詞を唱えられていて、神聖な雰囲気が満ち満ちていました。
通常は学生さんを中心にとても賑わっていますが、早朝なので、参拝者がパラパラ来る程度で、この空間に私だけがいるという贅沢な時間もありました。

ぐるりと回り込んで。本殿の屋根が見えます。端正な美しさ。宮大工さんは素晴らしいですね。

余談ですが、20代の頃にアルバイトしていた京都市関連の研究施設で、当時の部長から「yukixさんは宮大工になるといいよ」と突然言われました。当時は神社巡りをしていない上に、大工仕事もやったことないので、「え、えっ?宮大工?なんでですか?」とビックリしました。部長は「うん。なんか合いそうだから」という言葉を残し、謎のまま定年退職していかれました。私には無理ですが…伝統建築を継いで行かれる方々は本当に尊敬します。

境内の北東にある文子(あやこ)天満宮

多治比文子さんという方が、菅原道真公を最初におまつりしたお社です。元々は別の土地にありましたが、明治時代にこの地に遷宮されたのだとか。

北野天満宮には沢山の境内社があり、小さめの祠から、かなり大きめの社殿までバラエティーに富んでいます。


境内を流れる御手洗川。向こうに本殿エリアの屋根が見えますね。

今、足つけ燈明神事をされているみたいです。14日までとありますが、16日まで延長されていました。9時からの受付なので、残念ながら今回は見るだけ。


沢山ある境内社の中で、個人的には先ほどの文子天満宮と、こちらの火之御子社が気になります。雷除けに霊験あらたかとして、近年はゴルフをされる方や釣り人の信仰を集めているのだとか。雷に当たりませんように…!


三光門を出た東側の灯籠に、大黒さんがいらっしゃいます。

大黒さんの鼻の穴に小石を乗せると願い事叶うとか。


門を守る随神像を横から撮りました。よーく見ると、お座りになっている台座に虎さんが。


現在の北野天満宮が出来上がる前から、この北野は、帝がおわす御所の西側に位置し、都の守護を司る地として地主社がお祀りされていたのだそうです。今も境内にお祀りされています。
遥か昔から聖地として、日・月・星の信仰と混ざり合い、更に菅原道真公がお祀りされる事となり、現在に至る京都屈指の神社になったんですね。

北野天満宮一の鳥居前に「粟餅所・澤屋」があります。この日は朝もまだ早く、お盆期間でもあるので営業中ではありませんでした。美味しくてお店の雰囲気も良いので、おススメいたします。

北野天満宮を後にし、一条通りを西へ。