おー、すごかったね。と感想を言い合っている内に、再び田人の方々がやってきました。けっこうすぐです。2、3分おきくらいかと。
回を重ねるにつれ、田人の数が少し増えます。
注連縄内に注目していると、いつのまにか他の田人が横に来ており、砂を浴びて悲鳴。
あっちからもやって来た。
鍬で砂をすくっています。
地元の元気のいい若者たちが、手に手に砂を持って田人へ向かって行きます。派手にバッシャー!とぶつけ合っています。
田人役の消防団の人は体力勝負ですな。
周りの消防団の人も、危険がないように周囲に気を配っています。鍬が身体に当たると怪我してしまいますからね。
何回か終了と開始を繰り返し、牛も登場。
「牛やッ」「おおっ、牛!」と周りの期待値が上がるのが肌でわかります(笑)。衣装が黒いせいか、妙に迫力がある。
注連縄内で所作。低くモーという声。
周りの人たちも「モー」と言っているので、なんとなくつられて小声で「モー」と言ってしまう。
お祭りに参加した心地で「モー」と言っている内に、牛である黒装束が注連縄の外へ。
あわわわ、いきなり近い!とビビりながら撮影。
巻き上がる砂。ワァと逃げる人々。
鍬で砂を集めて…
ホレホレ、砂かけるぜ!と言わんがばかり。
お嬢ちゃんとおじいちゃん、これはもうかけられる為に対峙してます。ゴーグルかわいい。
そして盛大に巻き上げられた砂がこちらにも(笑)。
「うひゃああ」と言いながら撮影。厄除け厄除け。
逃げたところで更にやってくる牛さん。
建物の隅の方に移動した人に向けて、まんべんなく。あちこちから笑い声。ドッサリかけてもらいました。
おもむろに砂をすくい…
あちらの方へと向かって行きます。ダースベイダー風味。夢に出て来そう。
砂かけを眺めていると、突然、見知らぬ2歳くらいの男の子が走ってきて私の膝に抱きついてきました。
「えっ?えっ?どうしたん?」と声をかけると、慌てて地元の若いご夫婦が「す、すみません」とやってこられました。
砂かけが怖くなって逃げてきたみたいで(笑)。可愛いな。
「いえいえ」と話していると、ご夫婦の背後に田人が現れ、我々に盛大に砂がドバーッと降ってきました。
思わず奥さんと「キャー!」と悲鳴を上げたあと、顔を見合わせて大笑い。抱っこされたお子さんにもバイバイ。
なんだかとても楽しい思い出になりました。
約1時間で砂かけタイムは終了。
拍手で送られる田人と牛役さんたち。お疲れ様でした!
地元の方が注連縄内の砂をならし、早乙女が登場。
注連縄内で田植えを行います。
松葉が苗の役割。
ボーッと見ていると、田植え終了後、最前列の人々が一斉に注連縄内へドドッと音を立てて飛び込みました。
何も知らない我々は唖然。皆さん、田植えの松葉を早業でゲットしていました。どうやら縁起物のようです。
これにて庭上の儀は終了。
注連縄を形成していた青竹が解かれ、消防団の方々によって撤収。
最後に参拝者へ松苗と田餅が配られます。
境内から参道へと出る前に、氏子の方々が渡して下さいます。ちょうどテレビ番組で砂かけ祭りを見たのですが、これらは氏子の方々が手作りで作業して下さったもの。ありがたく頂戴して帰ります。
松苗は、私がもらったものは2本組でした。
大小の違いはわからないのですが、中に籾種が2・3粒入っており藁で巻かれています。
田圃の水の取り入れ口に刺しておくと、悪病、害虫などから田を守るのだとか。あるいは自宅の玄関に刺しておくと厄災除けのお守りになる。
田餅は、食紅で「福」「田」がスタンプされていて、食べると無病息災で一年が過ごせるのだそうです。さっそく焼いていただきました。
お祭りを眺めていて、やっぱりいいなと感じました。
地元の消防団のお兄さんたちが祭礼で活躍し、その姿を知っている青少年たちが嬉々としてお祭りに参加して、地元の絆が深まっていくんだろうな。
俺も消防団に入って、いつか田人になりたい!と思う子は多そうです。
この日のグルメですが…。
お昼は城陽市の「田所商店」。チェーン系味噌ラーメン専門店。北海道や信州などなど、好きな味噌を選べます。
これは期間限定の新潟味噌、肉ネギラーメン。新潟味噌の場合は分厚い炙りお揚げさんがデフォルトで入っています。めちゃ美味しいです。
主人の新潟味噌ラーメン、味噌漬けチャーシュー入り。
廣瀬大社からの帰途、法隆寺前を抜けて生駒を経て京都方面へ。
夜は予約していた「ルイジアナママ」京田辺店へ。煉瓦とオリーブの木に囲まれたカフェレストランで、前からずっと気になっていました。
人気店なので予約必須。パスタやピザを注文すると、前菜ビュッフェやフリードリンク、ドルチェビュッフェがセットになっています。
店内はカントリー調でかわいいしつらえ。
まずは前菜ビュッフェへ。色々ありました。コーンスープ、ローズマリーのフォカッチャ、鴨サラダ、フライドチキン、南瓜マリネ、さつまいものハニークリーム、椎茸のジャルディーノ、小海老フリットなどなど。
カルボナーラ炭焼風。
ストップと言うまで、目の前で胡椒とチーズをかけてくれます。濃厚でしっかりしたソース。
ボスカイオーラのピザ。木こり風。ウインナーやオニオン、きのこ、アスパラなど。こちらも美味しい。
すでに満腹状態ですが…ドルチェも行きますよ!
いちごのタルトを倒してしまった。メープルシフォン、ティラミス、アマレットブラマンジェ、濃厚チーズプリンなど。
他にも沢山ありましたので、昼間にドルチェビュッフェだけで来るのもアリですね。
他府県のお祭りに参加する機会がなかなか無いので、とても楽しかったです。地元の方々の思いに触れる機会でもあるし、なんだか元気を頂きました。ありがとうございました。