アーラ偉い奴ちゃ
ヨイ ヨイ ヨイ ヨイ
踊る阿呆に 見る阿呆
同じ阿呆なら 踊らにゃ 損々
新町橋まで 行かんか 来い来い
阿波の殿様 蜂須賀様が
今に残せし 阿波踊り
毎年、バスを貸し切り、徳島県の阿波踊りへ行く。
今年も、行って来ました。
長文になりますが、お目よごしの紀行をば。
昼下がり、京都駅前に集合。大半の参加者は、老若男女、浴衣で参加。
しかし、私は下記のような格好で行き、らくちんでしたが、やっぱり浴衣の方がいいなぁ。
バスは、京都市内を出発し、順調に四国へと向かっていく。
お昼間からナンですが、缶ビールやおつまみが、どんどん摂取され、既に、遊山の雰囲気MAX。
明石海峡大橋を渡る。
淡路サービスエリアにて休憩。
ソフトクリーム食べるべく、子犬のように、足早にレストランへ向かう。
なぜか、こういう時って、ソフトクリームが食べたくなるんですよね。
や、全員がそういうわけじゃないけれど、サービスエリアにおいての「自主的ソフトクリーム購買率」ならびに「誰かが食べてるソフトクリームを見て欲しくなる率」は、高いと思う。
名物ソフトクリーム、二種類あり。
あんこが乗った藻塩ソフトクリームと、びわソフトクリーム。
これは、びわソフトクリーム。
藻塩ソフト組と、それぞれ味見交換。藻塩ソフトは、あまじょっぱい不思議な味。好きな人はクセになる味かも。
ソフトクリーム片手に、展望テラスへ。今渡ってきた明石海峡大橋を臨む。
バスは、再び四国へ向かう。
車窓から、淡路島の美しい海が見えた。
いざ鳴門大橋を渡る。
橋の下には鳴門の渦潮。そして観光の大きな船が、海原を走っていた。
ボルテージが上がっているので「海や!」「潮や!」「船や!」と大喜び。
今回、お盆期間なので、道路が渋滞しているのではないか、と危惧していたが、大阪あたりでちょっと混んでたくらいで、実にスムーズに、四国に上陸出来たので、ルンルンである。
がっ!!
バスが徳島市街地に近づくにつれ、どんどん雲行きが怪しくなってきた。
そして、ゲリラ雷雨、襲来。
阿波踊り会場へ向かう車の列で、市内はやや渋滞していたので、そのノロノロ運転の間、皆で雲行きを見守る。
「降りて居酒屋で一杯飲んでるうちに、止むパターンとちゃうやろか」と、周りのひとたちと楽観視している内に、おお、雨足が弱くなってきた。
そして、おどり衣装をつけた皆様の姿がバスの車窓から確認出来るようになって来た頃、車内ボルテージは、上昇。
夕暮れ刻、阿波踊りの提灯がともる市街地に到着したとき、なんとか小雨に。
現地では、23時の出発時間までは、基本的に自由行動。それぞれ、適当に分散して楽しむ。
私は「まずは居酒屋で一杯やろう」部に混ぜてもらった。
四国の海の幸がキラキラしているお刺身盛り合わせ。阿波尾鶏の焼き鳥。鳴門金時の入った天麩羅盛り合わせ。うつぼの唐揚げ。などを、生ビールとともに、堪能。
阿波尾鶏のプリプリさに感動し、鳴門金時の甘美さに頷く。
ちなみに、全員顔見知りではなく「どっかで見たひと」や「全く初めてのひと」も沢山いらっしゃったのだが、基本的に、みんな「阿呆になりにきたひと」ノリなので、盛り上がりました。
飲んでいる間、外は、再び雨。いざ、阿波踊りの熱気の中へ。
道すがら、少しの間、元芸妓さん(超絶美人)と、相合い傘。
彼女のいう「あの子」とは、彼女と一緒に来ていた女の子のことである。
私、同じ女ですが、彼女と相合い傘の間、きゅんきゅんしました。
雨、強くなったり弱くなったり。
その中で、熱演を繰り広げる踊り手さん、お囃子さんたち。
お天気は悪いけれど、ものすごい人出。こうして、ちょっと立ち止まって写真を撮るだけで、あっという間に、皆とはぐれてしまう。
雨足は強まり、もう、足下は水たまり状態。踊り手も囃子方も観客も、全員、ずぶ濡れ。
今回、こういう状態だったせいか、有名連の踊りを、じっくり見る事は出来ず、こうして通り過ぎながら、拝見した程度。来年は、有料観覧席を取って、じっくり見たい。
熱気うずまく新町橋へ。
ここでは、連に所属していない一般人が、生演奏に合わせて、踊りの輪の中に参加することが出来る。
ここで、はぐれた人たちとも合流。
それぞれ、輪の中へ飛び込んで行きます。
トラが木の周りをぐるぐる回って、バターになる絵本がありますが、ここに来るたびに、それを思い起こしてしまう。
私も、えいやっと輪の中に参加。
熱気に取り巻かれる。
暑い。
腕、だるい。(基本的に上げっぱなし)
しかし、ものすごいエネルギー。去年も書いたが、これで発電出来るんじゃないかと思えるほど。すごく楽しい。
というわけで、下記のような踊る阿呆の一丁上がり。
とりあえず一周して、輪から外れ、同じく一周で休憩体勢に入ったメンバーと、目の前の蕎麦屋に入った。
涼しい。
そしてお腹いっぱいのくせに、なぜか皆でビールと名物生そばを頂く。
この生そばは、小盛りの二つのお椀で、一人前。あたたかいおだしをかけて、つるつる頂く。
「あいつら、よう休まんと、ぐるぐる踊れるよなぁ」「私、もう股関節が痛い」「しかし楽しいな」と、高めのテンションでそばを美味しく食す。
そのあとも、踊りの輪の中に加わったり、大杉漣さんが踊りの輪の中に現れたり(渋くてかっこよくて、素敵でした)、
豆乳ソフトマンゴー味を買ったり(お豆腐の味がして最高に美味でした)、
神山すだちサイダーを買ったり、
全員、雨+汗で、ずぶ濡れ。
集合時間まで、楽しませていただきました。
23時すぎに、徳島市内を出発。
真夜中12時すぎに、淡路サービスエリアへ。
フードコートとお土産販売エリアは、深夜でも開店中。
カレーやうどんを食べる強者たちも多数。やるなぁ。
夜中の展望テラス。私のiphoneカメラでは、真っ暗ですが、明石海峡大橋と、神戸の夜景がきらめいております。心の目で御覧下さい(^^)
大阪に入る頃から、突然、雷雨。
雨足が強まったり弱まったりしながら、深夜2時半、無事に京都駅に帰還。
皆がタクシーで帰って行く中、私は、原付ねこじゃ号を預けている駐輪場が、朝6時に開くまで、近くのインターネットカフェで時間を過ごした。
個室でちょっとは眠れるかな?と思いきや、甘かった。
個室は満室で、共有のコーナーしか空いてないという。しかし、他に行くあてなどないので、女性専用共有コーナーで朝を待つことにする。
部屋には全て窓はない。
共有の閲覧席には、20代くらいの若い男子が、それぞれじっと黙って漫画を読んだり机に伏せって寝ていたり、全体的にぐったり。
女性専用コーナーは、そこを通り抜けた一番奥の部屋で、密室と呼んで相応しい雰囲気。会社の休憩室とか、こんな感じのところあったな…。
せっかくなんで、何か漫画読もうか、と数冊取ってくるものの、疲れて(遊びに行って疲れたというのも贅沢だが)、堅い椅子の上にちょっと横たわる。
お、落ち着かない。
建物の外から、地面をたたきつける豪雨と、雷のゴロゴロという音が、聞こえてきた。
ちょっと不安になりながら横たわっていると、阿波踊りのお囃子が聞こえた。もちろん、鳴っているはずがない。店内で流れているBGMのリズムを、耳と脳が勝手に阿波おどりの二拍子に変換して、そう聞こえるのだろう。
結局、他に女性が来ることはなく、5時半すぎにお店をあとにした。
外は、小雨。
しかし、断続的に雷が光り、低く鳴り響いている。
早朝の八条口。いつもは、タクシーやバスでいっぱい。
同じく早朝の中央改札口付近の連絡通路。昼間は人でごったがえしている。
同じく、早朝の烏丸改札口。
それにしても、雷がストロボのように、ずっと光っているというのは、怖い。
駅に入ってから、JRのアナウンスがしきりに流れている。私は通り過ぎるだけで、うすらぼんやり歩いていたので、その時はあまり聞いてなかったのだが、どうやら、豪雨による線路陥没の為、宇治、奈良方面や、大阪方面など、電車が全て運休している、富山や金沢、和歌山など、各地への特急列車も運休、という大変な状況になっていた。
もしも、原付ねこじゃ号ではなく、JRで来ていたとしたら、普通電車の復旧まで、更に帰る事が出来なかったはず。ぞっとした。
休み中の私はいいとして、通勤通学の方々は、大変だったとお察しいたします。
帰宅し、シャワーを浴び、泥のように爆睡。
そんなこんなで、おかげさまで、今年も阿波踊りに参加することが出来て、ありがたいことでございました。
来年は本場の徳島ラーメンを押さえたい。(去年も言っていた気が)