通称、柳谷観音。今日17日は毎月の縁日。
今まで、平日やあじさい祭りの日に来ていましたが、縁日は初めてです。
自宅から車で山を上がること10分くらいで到着。朝10時前。参道で販売されていた有田みかんが美味しそうでした。
平日はとても静かなお寺ですが、さすがに縁日。沢山の方がお参りに来られてます。
門の両脇には、風神さんと雷神さん。
なんとなく、親近感のある体型(汗)。
本堂前。17日と18日だけは、ご本尊の十一面千手千眼観世音菩薩がご開帳されるとのことで、私が入った時、お堂の中はすごい人でした。
ご本尊から伸びた布を手に挟みながら拝礼するのですが、色々と作法が書いてあるものの、順番を待つ沢山の人が気になって「早くしなくちゃ!」と焦ってしまい、一礼して、すぐにどきました。日曜日で人も多かったのかもしれません。ゆっくり拝みたい方は、18日が平日の場合、そちらの方がいいかも。
護摩堂前に準備中の大護摩。大護摩は年に二回行われるとのこと。
弘法大師が作られたという霊水、独鈷水(おこうずい)。奥の方にお水があります。午前中だったせいか、白い霧?靄?がふんわりと漂っていました。
この日はあらかじめ汲まれたお水を、お寺の方が配ってくれました。ペットボトルに入れてもらうことも出来ます。志納し、コップに一杯冷たいお水をいただきました。
来月の縁日の予定。
右上の朱印ラテが気になります。
大護摩の時に、経木や人形(ひとがた)に願いを書き、焚き上げてもらうことができます。せっかくなので、緑色の健康を祈願する人形を。楊谷寺は、主に眼にご利益があると言われているので、眼に関するお願いを書きました。
色は白、赤、黄色、ピンクなどがあり、成功や金運など、それぞれ色によって願意が変えてあります。
大護摩まで時間があるので、主人ネコ男氏と境内をうろうろ。本堂前の手水を見ていると、屋根の四方の彫刻が、四神相応になっていました。京都の街は、この四神相応の地形とされているそうです。
北側、玄武。分かりづらいですが、亀と蛇を合わせたような不思議な神獣ですね。
南側、朱雀。
東側、青龍。
西側、白虎。
手水の彫刻は龍。
更に上へ。
さて、大護摩供の時間。
11時になると、大峯山からの山伏さんが登場。いきなり火を焚くわけではなく、本堂での読経など色々儀式があり、実際に結界内に来られるまで30分くらいはありました。
法螺貝を吹きながら、山伏さんたちと楊谷寺のご住職が、注連縄が張られた結界に入られます。
私とネコ男氏も、ちゃんと大護摩供を見るのは初めてなので、ワクワク。最初は「山伏さんの着物のポフポフした丸いやつがカワイイ」「ポフポフの色の違いは何やろか?」など小声で話してましたが、次第に真剣に儀式を見入ってました。
読経があり、法弓の儀式。
東西南北を弓矢で射て、場を清めています。皆、飛んできた矢をゲットしようと沸いてました。
ちなみに、注連縄に付いている幣のような紙は、四方によって色が違います。さっきの手水に彫られていた四神のことを思い出しました。
私がいたのは西側なので、手前の幣は白虎の白ですね。
中央で、天に向かって弓を射ます。
詳しくは分からないのですが、印を結んだり九字切りをした後、法剣で結界内や裏鬼門を清めてました。やー、すごい。とにかく空間を、徹底的に清められるんですね。
いよいよ、松明に火がつけられました。
ヒバ?ヒノキ?わかりませんが、着火されると、白い煙が立ち上がり始めました。
しばらくすると、このようにすごいことに!
煙の濃度が濃くて、ぐんぐん空へ上がります。まるで沸き立つ雲のよう。あちこちから歓声がが上がります。この煙は、天へ上がるようにとの意である、と山伏さんが言うてはりました。
煙が少し落ち着くと、炎が上がり始めました。願いを書いた経木や人形が炎の中にくべられます。私の緑色の人形も炎の中に。
その時の楊谷寺界隈の気温は5℃。山の中ということで、市内よりも寒かったですが、大護摩供の炎を間近で見ていたおかげで、ポカポカでした。最後は、見物客も順番に結界の中に入り、護摩の炎を近くで感じつつ、祭壇の役行者像に拝礼しました。