yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

狸、猿、式神、牛

今日から職場のリフレッシュ休暇。
チャンス!とばかりに、趣味の神社仏閣巡り。
今日は初めての所を中心に参りました。
記事を二回に分けたい所ですが、明日から熊野の為、無理やり一回にまとめました。

長文失礼します。

朝イチ、車で長岡京市を発ち、京都市左京区へ。
途中、私がナビの指示を無視し(曲がる所で曲がり損なった)、当初の予定時刻より20分ほどオーバーしつつ、無事に左京区一乗寺界隈にやってきました。
更に山の上へと車を走らせます。途中、宮本武蔵覚醒の地、八大神社という神社がありました。ほー、ここで宮本武蔵がねぇ、と感心しつつ、それを横目に、なかなかの勾配の坂道を登りますと、狸谷山不動院に到着。

修験道のお寺。京都では交通安全で有名です。私の知る限り、京都ナンバーの車には、「狸谷」か「城南宮」のお守りステッカーを貼っている率が高めです。あとは、大阪の成田山や、京都市内の晴明神社の五芒星ステッカーも多い気がします。
なんとなく狸にシンパシーを持っている私は、ここが気になっていましたが、なかなか来る機会がありませんでした。

最初に、交通安全祈祷殿があります。
最初、駐車場かと思いここに車を止めましたが、ここは祈祷する方々専用です。

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もう少し上に走ったところに、本殿に近い駐車場があります。道は狭く、相互に譲り合って走るくらいの幅でした。
駐車場に車を止めると、もう、そこはすでに深山幽谷の趣。

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お狸さんの像が、たくさんお出迎え。

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パンフレットに「樹木鬱蒼とした三つの峰に囲まれた狸谷霊山」とありますが、まさにそんな空気感。圧倒されました。

なんだか、狸なゲームも実施中。

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参道すぐにある白龍弁財天。台風が何かの被害でしょうか。お参り出来ないようになっていました。

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苔むす石段を登り始めると、ところどころ、狸が石段の残りをカウントしてくれてます。
「まだまだ50段やで。5分の1やで。うははは」と言われているような気がする。

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七福神

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小さな箱の中に座っているお狸さん。暗くて見えづらいですが、まねき狸。珍しいな。

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参道の真ん中に聳え立つ御神木。

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お迎え弘法大師

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弘法大師光明殿。

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さぁ、本堂エリアに続く石段の、ラストスパート。

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到着!と思いきや…

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「終わりやと思ったやろ?まだ先あるねんで」とほくそ笑んでいるようにしか見えない。

見上げた所に、懸崖造りの本堂の木組み。
東山の名所、清水寺と同じ造りです。

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三社明神堂。

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お社の木の彫刻がすごく凝ってて、かっこよかったです。

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滝不動尊。
中央の棒のようなものは、錫杖。持ち上げてシャンと鳴らしてからお参りすると良いとのことですが、めちゃくちゃ重かったです。

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不動明王が祀られていますね。

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恵比寿、大黒天。

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本堂が見えました。岩盤斜面の洞の中に、ご本尊である狸谷不動明王が、安置されています。

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最後の石段を登ると、ようやく250段。お狸さんも酒徳利持ってお出迎え。

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本堂横の信徒会館。ここで、お札やお守り、御朱印をお受けしたり、祈祷の受付をされていました。

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柱の周りに、ガン封じや病気平癒の祈願絵馬がたくさん。
本堂の中は撮影禁止。

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その昔、木食正禅朋厚が、この山の中にある石窟に入山し、狸谷不動明王を安置したのだそうです。

狸谷不動明王は、堂内が薄暗くちょっと遠いのですが、目に玉が入れてあるのかな?両の眼がピカッと光っていました。迫力!
2018年に、開創300年を迎えましたが、1944年に中興の祖、亮栄和上が入山されるまで、この内約230年間は、ほとんど人の手が入らず、石窟にこちらのご本尊が安置された状態だったそうです。
昔は、本堂が建てられる前、窟の中に不動明王が鎮座ましましていた風景を想像すると、ぞくっとしますね。
護摩祈祷をされている所、見たかったなぁ〜。
お祭りの時に来るといいかもですね。

本堂懸崖造りの舞台の上に、山伏装束のお狸さん。

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舞台の上から、京都市内が見えました。

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狸谷の鬱蒼とした森に、日が差しています。

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平日の朝ということで、お参りの人は数えるほどでした。石段を下る間、誰ともすれ違わず、狸谷に一人でいるようでした。
立ち止まって周りを見ると、鳥の声があちこちから聞こえてきました。こりゃ、本当に狸もいるだろうし、鹿や猪も出るんじゃないかなと思いました。
うまく言えないんですけど、独特の湿気のせいなのかな、ちょっとクラクラするというか、ザワザワするというか…なんかすごい所やなーと思いました。
ピッカピカの山の聖地!ていうより、山の中にいる何か?そういうのから、大昔から修行中の修験道の行者さんを守るべく、ここの狸谷不動明王は強烈に強い法力を発揮されるのかなぁと感じました。

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狸谷で買った交通安全お守りステッカーを、早速車の背後に貼付。これで私も「チーム狸谷」入りです。

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ここで御朱印をお受けすると、火伏のお札も頂く事が出来ました。家の台所に貼っておきます。

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車で5分ほど走ったところにある、赤山禅院(せきざんぜんいん)へ。
修学院の閑静な住宅街の奥にある、こちらも修験道のお寺です。
最初、修験道?神社?どちらか迷いました。参道沿いに「赤山神社」と書いてある所もありますが、門には修験道と書いてあるので、「御朱印帳はどっちを出せばいいのだ?」と。(私は、お寺系と神社系で分けています)

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それというのも、こちらでお祀りされているのが、独特なんですよね。泰山府君(たいざんふくん)という中国の道教の神様で、赤山大明神とも呼ばれています。平安時代陰陽師安倍晴明が用いたとされる陰陽道の神様。

参道。砂利が敷き詰められていて気持ちいいです。私は駐車場がないと思い、手前のコインパーキングに止めてきましたが、ここの参道の奥の方に、駐車可能でした。

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到着。正面が拝殿です。
左の建物は祈祷受付。右の白いテントで、お守りや絵馬などが販売されています。

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ちょうど、拝殿でご祈祷中でした。泰山府君に奉ずる御祈祷って、どんなんなのかな?と思いましたが、あまりその場にいるのもナニなので、そのまま境内を廻ります。

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おっ。お猿さんです。
こちらは、拝殿の屋根から、平安京の表鬼門を見守っていたご神猿。長年の傷みのため、このたび新調することになったそうです。お疲れ様、ありがとう!と言いたくなりました。

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地蔵堂

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出世弁財天。

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赤山大明神、本殿。

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この巨大な数珠、最初、ギョッとしました。ケースに入っています。これをくぐって…。

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中に入ります。ちょうど私の背後に、先程の拝殿があり、御祈祷中とのことで、心の中で「御祈祷中に間に入るようでスミマセン」と恐縮しながらお参り。
カラフルかつ大きな狛犬さんが印象的でした。

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本殿裏。立派な杉が本殿を守るように生えていました。

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七福神
ここは、京都の都七福神の福禄寿のお寺でもあります。

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福禄寿のお堂。

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石段を登ります。

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金神宮。
思わず「え、なになに?お金?金運?」と現世利益丸出しの私。こちらは方角除けのお社です。何だか雰囲気のある空間でした。

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相生宮。ここは、このように狛犬さんがカラフルですね。綺麗です。

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降りていくと、おぉ、さっきと同じような大きな数珠。ありがたくくぐらせてもらいます。

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拝殿では、また別の方の御祈祷が行われていて、きっと霊験あらたかなんだろうなと思いました。
不動明王像のあるお堂では、信徒の方が一心不乱に真言?お経?を唱えられていました。
ここは、比叡山延暦寺の苦行、千日回峰行の修行の地でもあり、信仰が濃く息づいている印象でした。

さて、赤山禅院を後にし…泰山府君ときたら、次はやっぱりあそこでしょう。
堀川通りにある晴明神社へ!
平安時代天文学者陰陽師安倍晴明をお祀りした神社で、かつての屋敷跡に建てられたと言われています。
一の鳥居。額には神社名ではなく社紋の晴明桔梗(五芒星)。

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実はここも初めてなんです。なんとなく、いつも人が多そうで、敬遠していました。

旧、一条戻り橋の複製。晴明公は、橋の下に精霊「式神」を住まわせていたそうです。

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というわけで、式神さん。

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境内の狛犬さん。とても大きくて、存在感がありました。かっこいいです。

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一般道を挟んで、いよいよ本殿エリア。
思っていたよりも、人は少なめでした。

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おおっと。晴明公と式神の顔ハメがありました。

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本殿前。

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御神木。樹齢約300年の楠。

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本殿。晴明桔梗紋が随所に。

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除桃。なんか縁起よさそうですね。撫で撫でしました。

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陰陽道では、魔除の果実だそうな。自身の厄をこの桃に撫で付けて落とすそうです。

安倍晴明公像。肖像画を元に作成されています。衣の下で印を結び、天体を観測されている姿。

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晴明井。

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若いおなごたちが喜んで撮影していたので、私も何かよくわからんまま撮ってました(笑)
自宅に帰ってからパンフレットを見ると、晴明公が念力により湧出させたとか。病気平癒の御利益あり。現在も飲用可。飲めば良かったなぁ。

晴明神社は、独特の空気感というか、立地とかもあるんでしょうね。何だか洗練された神社だなと思えました。

さーて。これで帰ろうかなと思ったのですが、
進行方向に北野天満宮がある事を思い出し、久しぶりにお参りに行きました。祭神は菅原道真公。京都の受験生の聖地。私もお世話になりました!

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牛の手水舎。

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境内には、狛牛さんがあちこちにおられますが、私は昔からこの狛牛さん推し。手水舎の近くにいはります。

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参道。両脇に末社?摂社?があります。

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門をくぐります。いやー、改めて見ると豪華絢爛な門ですね。

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本殿エリア。敷き詰められた白い石が、日に反射してピカピカしていました。

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ちょうど太鼓が鳴り、御祈祷が始まりました。七五三や、受験合格などの方が多いんでしょうね。

本殿の裏手。建物の形が綺麗だなぁ。

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境内の北東にある文子天満宮菅原道真公の乳母のお社だそうです。

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他にも、境内には「これでもかっ!」という数のお社がお祀りされていました。

御朱印を書いてもらいつつ、思わず買ってしまった北野天満宮の大福梅。梅干し大好き。神社の宝刀である鬼切丸パッケージ。

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さすがに1日で4ヶ所も回ると、お腹いっぱいですね。しかし色々な所に行けたので楽しかったです。4ヶ所とも、全て雰囲気が違うので、見応えがありました。

さぁーて、明日はいざ、和歌山県の熊野へ!