職場の一斉休暇日。
というわけで、朝から下鴨神社へ。
世界文化遺産、山城國一之宮、正式名称は賀茂御祖(みおや)神社。
何度も来ている神社ですが、久しぶりです。
昨夜までは、別の神社に行こうと思っていましたが、朝起きて「暑い。よし下鴨さんや」と、何となく方針転換。
今年は中止になりましたが、毎年夏に行われる「みたらし祭」の印象があるので、夏に行きたくなるのかもしれません。
車を西駐車場に停めて外に出た瞬間、ムワア〜とした夏の熱気が全身を包みます。
今日の京都の最高気温予想は38度。
テレビやラジオでは「日中はあまり出掛けない方が良い」と流れていました。自分の体温より高いですもんね。
駐車場は下鴨神社の本殿エリア楼門近くにあるので、お詣りするだけならすぐなのですが、今日は糾(ただす)の森も歩きたいので、一旦、正反対の方向へ歩きます。
平安京以前の原生林の植生を伝える貴重な自然林。
表参道。
瀬見の小川。
紅葉橋の向こうに、摂社の河合神社。
紅葉橋の上から。
小川は透き通っていて、川底の白い砂が見えています。
河合神社。女性を守る美麗の神様。
是非、よろしくお願いしたいところ。
鳥居の中に入って左手に、手水舎。
白い石が置かれていました。
三井社。鴨社蓼倉郷の総社。
楼門。
方丈の庵。
河合神社の神職の家に生まれ、「方丈記」を書いた鴨長明が住んだとされる庵が復元されています。
本殿。
御祭神は玉依姫命。
お隣に、貴布禰(きふね)神社と、任部社。
任部社はヤタガラスのお社。
六社(むつのやしろ)。
手鏡の形の絵馬。自分の化粧道具で絵馬にメイクを施し、裏に願意を書いて託すそうです。
お化粧か…すでに朝のお化粧は汗で流れ落ちました(笑)。
参拝者はまばら。
境内はしっかりお掃除されていて、気持ち良かったです。
河合神社を出て、さて、今来た森を戻る形で、本殿の方へ向かいます。
表参道ではなく、馬場の方を歩いてみました。
左手の方にお社が見えます。
何度も来ているのに、初めて気づきました。
河崎社(こうさきのやしろ)。
元々は京都大学から田中神社近くにあった鴨氏の集落の社。
こちらの木がとても立派でした。夏の日を受けて、キラキラ輝くようです。
二十二所社。鴨氏の始祖神のお社。
雑太(さわた)社。雑太という土地の鎮祭社。ラグビーと関係があるお社のようです。第一蹴の地という石碑があります。
お賽銭箱がラグビーボール型。
斎王神霊社前から森を臨む。
瀬見の小川の向こうに、表参道が見えます。
糾の森は、本当に心地の良い場所ですね。
街中にあるのに、違う場所に来たような清々しい気持ちになれます。
表参道へ戻りました。向こうに鳥居が見えています。
右手に古代祭祀の跡地がありました。足元は落ち葉でフッカフカ。
平安京以前からここにあるという京都最古級の神社なので、古代は今とはまた違う風景だったんだろうなと、歴史のロマンを感じます。
平安期流路の小川。
手をひたしてみました。冷たくていい感じです。アメンボが泳いでいました。涼やかな気持ちになれます。(マスクの中は汗だくですが(笑))
楼門が見えてきました。
それにしても、平日でコロナウイルス禍の中という事もありますが、以前に来た時よりも人の姿は少ないです。
楼門手前に、縁結びで名高い相生社。
連理の賢木。3本の内、2本が中ほどで繋がっている珍木。相生社のシンボル。
お社はくるっと一周出来るようになってました。
楼門。茅の輪が掛けられています。
本殿前の門。
奥には西本殿、東本殿が並んでいます。本殿前は撮影NGです。
御祭神は賀茂建角身命と玉依媛命。
ちょうど御祈祷の真っ最中でした。巫女さんの神鈴の音がシャラシャラと鳴り響き、とても清々しいです。
言社という干支の守神のお社があります。
「○年のひと、こっち〜!」と引率の先生に呼ばれているかのような気持ち。
本殿エリアを出て、みたらし池へ。
赤い太鼓橋の下に、みたらし池からの水が流れていました。
御神水授与所。
御手洗(みたらし)社。
井戸の上に立つ井上社の別名。災難厄除の神様。
お社は井戸の上にあり、そこから川のように水が流れ出して、手前の池の方へ向かっています。
神社の方々が粛々と作業をされていて、炎天下の中お疲れ様でございます。
みたらし祭のときは、膝あたりまで水が溜められて、さっきの赤い橋の手前から蝋燭を持って水の中をザブザブと進み、蝋燭を奉納して、御神水をいただき無病息災を祈ります。
私は仕事帰りに友人と行っていたので、夕刻に行くと、夕闇の水面に揺れる沢山の蝋燭が浮かび上がる風景は、それはそれは幻想的でした。コロナウイルスが落ち着いたら、またあの風景を見たいですね。
比良木社(出雲井於神社)。
この神社のまわりの木は、全て葉がギザギザになり柊化するといわれているそうです。
それにしても暑い!言わずもがな暑い!
というわけで、境内茶屋「さるや」へ。
名物の申(さる)餅と冷たいほうじ茶で一服。
約140年ぶりに復活した名物。
小豆の茹で汁を混ぜてついたお餅の色は「はねず色」とされ、はねず色とは、明け方の一瞬、空が薄あかね色に染まる様子で、命が生まれる瞬間を表すのだそうです。
他に人がいないのをいいことに、扇風機の近くに座り涼を取りました。
餡子のほどよい甘み、もちもちしたお餅はとても美味でした。お餅は小ぶりなので、2個といわずまだまだいけそう。
氷室のかき氷などもあり、そっちも気になります。
癒されまくりの下鴨神社、いつ来ても素晴らしい神社でした。
さて、車に戻り冷房の風量をMAXにし、東山七条へ向かいました。