yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

圓教寺

先日、主人と日帰りで、兵庫県の西国三十三札所のうち、三箇所を回って来ました。

まずは一気に姫路市へ。
西国三十三札所第二十七番、圓教寺
西の比叡という呼び名を持つ、広大な境内を持つ大きな寺院。「ラストサムライ大河ドラマのロケ地として有名ですね。

麓の駐車場に車を止めて、5分ほど書写山ロープウェイに乗ります。

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途中、ロープウェイの角度が変わってガクンとなる箇所があります。その時声を上げる人が自分も含めて全員「お、お、おぉー…」だったのが面白かった。

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ここから更に1キロほど歩くと、圓教寺の摩尼殿が見えて来るのですが、別料金でマイクロバスも運行中。往復500円です。
徒歩ですと15分から20分くらいですね。
我々は迷うことなくマイクロバスを選択しました。今日はこのあと何ヵ所か山寺を回るので…というのは建前で、暑いからです(苦笑)

バスは狭くて急な坂道もある山道を走るので、アトラクションぽくて面白かったです。運転手さんのテクニックすごいなと思いました。

バスから降りて少し歩くと、すぐに摩尼殿(まにでん)下に辿り着きます。右下の建屋は観音堂で、沢山の小さな観音様の仏像がお祀りされてました。

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エイホエイホと石段のぼり。
快晴、山の上といえど気温は高く、じっとりと汗が滲んで来ます。

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摩尼殿のマニとは、梵語の如意のことだそうです。
建物は天禄元年(970)創建。ご本尊として、六臂如意輪観世音菩薩。

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まだお堂が建てられる前、天人が桜樹を礼拝するのを見て、お坊様が根のあるままの生木に観音像を刻まれました。そして、岩山の中腹に建てたのが、この舞台造りの建物なのだそうです。

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下を見たところ。こうして見ると、結構な高さがあります。

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摩尼殿の後ろを回って、大講堂のあるエリアへと歩を進めます。この辺は日影になっていることもありますが、涼しかったです。

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こういう感じの道を、5分ほど歩きます。

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ところどころ素晴らしい大樹が息づいています。

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森を抜けると、圓教寺のメインと言っても良いような空間、三之堂がパーッと現れます。
大講堂、食堂、常行堂とコの字型に立ち並んで「三之堂」(みつのどう)とされています。

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ここで映画やドラマのロケが行われたそうです。
たしかに、現代的なものがないので、ロケにはぴったり。

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大講堂。
圓教寺の本堂に当たります。室町中期の建物。お経の講義や論議が行われる学問と修行の場とされています。

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食堂(じきどう)。
ここは靴を脱いで、中に入る事が出来ます。

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承安四年(1174)の創建で、本来は、修行僧の寝食のための建物。
ご本尊は、僧形文殊菩薩

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このような造りのお堂は初めてみたかもです。しかも二階建て。外から見るだけでワクワクしました。なので喜んで中に入らせてもらいました。
お堂の長さは、約40メートル。中は、写経道場や寺宝が展示されていました。

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開かれた窓から外を見ると、隣の大講堂や常行堂、そして緑を眺める事ができます。

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昔は、ここで寝食をとりながら修行された僧侶が沢山いらっしゃったんですね。

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甍(いらか)が美しいです。

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この名前、比叡山にもあったなと思い出していました。

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阿弥陀仏の名を唱えながら本尊を回る修行をする常行三昧のための道場。
張り出した舞台があります。大講堂の釈迦三尊に舞楽を奉納するためのものだそうです。

圓教寺はとても大きな寺院で、他にも沢山の伽藍がありますが、我々はここで次の目的地に向かうべく、バス乗り場へ戻ることにしました。

森の中を歩きつつ、主人ネコ男氏が「いやいやここはなかなか、俺的には三番の指に入るな」と言っていました。
確かに森を抜けて三之堂がババーンと広がった時は、思わず「うわぁ」と声が出ました。迫力があり、見どころもたっぷりです。そしてよくぞこの山の中にこれほどの伽藍を創り上げたものだと感動しました。


続きます!

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