yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

iPhone盗難顛末記

前のブログにも書きましたが、高槻界隈のお店で、22日土曜日の昼間にiPhoneを置き引きされました。

iPhoneを出して、無人レジに置きっぱなしにして袋に詰めてお店を出てしまいました。
10分後くらいに紛失に気付きましたが、お店には何も届けられておらず、自宅に戻ってiPadで位置確認をするものの、電源を落とされているのか何なのか、位置情報が探索出来ないようになってました。

電話でお店に頼んで防犯カメラを確認してもらったところ、私の後に無人レジに入った人物が持ち去った姿が撮影されていたそうです。
やられた!!と思わず叫び、再び車で高槻署に行き被害届を出したいと説明しましたが、まずは遺失物届を提出し、遺失物として警察に届けられていないか確認するとのこと。
「持ち去った人が、忘れ物として警察に届けるかもしれないので」とのことですが……いや…うん、性善説に則るとそうですが、シチュエーション的にないでしょ、普通お店の人に渡すのでは?と言いたい気持ちをぐっとこらえて、調べてもらいましたが、当然なし。

そして、高槻署だけですと大阪府下のみ遺失物対象になるので、京都府下のどこかの警察署にも行って、同じように遺失物届を出して、ないとわかってから被害届を出すかどうか検討、という流れなのだそうです。

落とし物や忘れ物を拾った際は、一週間の間に警察に届けたらオッケー、という決まりがあるので、それに即したことなのだと思います。
正直、「防犯カメラに持ち去った人がバッチリ撮影されてるらしいのに、なんですぐ動いてくれないの?こんな悠長な事をしている間に、私のiPhoneは何か悪さをされるかもしれないんですけど」とイラッとしました。
警察はあくまで中立を貫く立場なので、この時点ではどちらが悪いとか決めつけられない原則があるんですね。

仕方ないので、再び渋滞に巻き込まれながら40分くらいかけて京都府下の警察署へ移動し調べてもらいました。予想通りなし。あったらむしろ驚きですね。
被害届は「高槻で起こったことなので、被害届を出してもらうのは大阪府下の警察署になるんですよ…」と、担当の警察官の方から申し訳なさそうに伝えられました。

真顔で「そうですか。お世話をおかけしました」と言うのが精一杯でした。この時点でだいぶ疲れてました。
担当の方々は規則に従ってされていることなので責める気はないし、仕方ないのですが、このご時世で警察のこのシステムはアナログすぎるやろと思いました。
私は自分で車を運転して移動出来るからいいけども、電車やバスで移動するしかないとか、とにかく移動が大変な人は、もう諦めてしまうんじゃないかと思います。
私は素人なんで兼ね合いとかもよく分かりませんが、こういう時こそ、オンラインを活用して対応するとか、整備してくれないかなぁ。

その日はもう疲れ切って、同時にiPhoneはもう戻ってこないな、と完全に諦めました。
帰宅してから夜中3時頃までかかって、カード会社や電子マネーの会社、携帯キャリアやAppleへの問い合わせなどをやりました。とにかく自分のiPhoneからデータを盗まれる事が最も怖いので、「むしろ壊れろ今すぐ!!」「はじけろっ!スパイの道具みたいにっ」と念力めいた台詞を呟きながら、夜中にiPadで盗難対策を調べてまくってました。誰かに見られたら、かなり危ないひとですね(笑)


元々、パスコードロックと顔面認証にしてますが、さらに遠隔で強力なロックをかける「紛失モード」というのがあるんですね。
盗難されたiPhoneを、iPadから紛失モードに遠隔設定し、より強力なロック状態にして、ロック画面に「このiPhoneは盗難に遭いました。警察に届けてください」などのメッセージを、電源が立ち上がった際に表示させます。
紛失モードロック状態になると、解除するには私自身が解除作業をするか、Appleに確認申請しないと解く事は出来ない強烈なロック(と電話でAppleサポートのスタッフさんに教えてもらいました)らしいです。そうだと信じたい。

もちろん、いま、私のiPhoneが安全な場所にあるとは考えられず、メッセージを見た人が警察に届けるとは思えませんので、これは「一応書いとこ。ついでに防犯カメラにがっつり記録されてることも」と気休め程度。

その作業中に、Apple IDに誰かがアクセスしようとした場所の履歴が突然出てきました。
示された地図は大阪府中央区
当日のうちに高槻から運ばれて、今頃は日本橋あたりで転売用に保管されてるんだろう、と思いました。

夜中まで作業しているうちに、沸々と怒りが湧き上がってきました。
この音信不通の間に、出先で、後期高齢の実母がお世話になっている介護施設から緊急の電話が入っていたりしたら、対応出来ない。
それでも持ち去った人物は、もし罪に問えるとしても軽い窃盗罪くらいかと。


翌朝、高槻署に行って刑事さんに事情を話しましたが、現時点ではまだ一週間が経過していないので、被害は出せず、このまま遺失物届の状態のままでいいのだそうです。

一週間が経過しても遺失物として帰ってこず、更にどこかで転売されているなどの悪用されている事実が確認されて、初めて捜査が開始され、遺失物横領罪という罪名になるのだそうです。

つまり、一週間が経過して戻って来なくても、悪用されている証拠がなかったら捜査もされないし、防犯カメラに撮影された持ち去った人物も野放し。
一瞬ポカンとして、「あの。防犯カメラで人物分かってるのに、捕まえてはもらえないんですか?このまま何もなかったら、泣き寝入りしかないという事ですか?」と聞きました。
刑事さんは言いにくそうに「そうなりますね」と答えました。

なんとなく予想はしてましたが、その「決まり」に対して「なんじゃそりゃ」と思いました。
警察署を後にし、悔しさと不安でとぼとぼと駅まで歩き、それでもセールの文字が目に入ってマフラー2本買いました(笑)。そういうのは目に入る。


iPhoneは安心保証プランに入ってたので、月曜日の昼には新しいものが自宅に届きました。
定価よりはかなり安いけど、それでも16,000円くらいは出さなくてはいけませんでした。

当然、事前にデータ移行の準備をしていたわけでもないので、LINEのトーク履歴は全て消えてしまい、仕事で使う重要なアプリも初期状態になってしまいました。
この仕事関連のアプリの復旧がめっちゃくちゃ大変でした。職場のシステム課のお世話にもならなくてはならず、年度末の超多忙時にメールもシステムにもアクセス出来ず、職場の同僚さんに手伝ってもらいながら「犯人めぇぇ」「許すまじ!」と恨みつらみを吐き出しつつ、午前中は復旧作業にかかりっぱなしでした。


元はと言えば、私がiPhoneをレジに置きっぱなしにしてしまった事が原因なので、これからはもっと気を引き締めなくては!と痛感しました。