yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

北海道旅行記3日目 : ベアマウンテン

最終日の朝食は、「ニニヌプリ」へ。

海宝丼。自分で好きなだけ海鮮を盛る事が出来ます。イクラ、とびこ、サーモン、ホタテ、イカなどなど。 


フレンチトースト。やっぱり美味しかった。
ここは数種類のジャムが用意されていて、迷った末にハスカップにしました。甘酸っぱくてすっきりしてます。

フルーツのハーブシロップ漬けも美味しかったです。

食事していると、窓の外から時折太陽の光が。
数日ぶりの太陽です。
最終日にしてようやく雨が上がりました。

チェックアウト前に、トマムのメロンパイとともに外をパチリ。

トマム・ザ・タワー、お世話になりました。
ホテルのスタッフさんたちの対応がすごく親切でした。
また機会があれば、他のホテルにも泊まってみたい。


気になってたんですが、北海道の道路を走っていると高い確率で生えている大きな葉っぱ。フキらしい。


おぉ…青空が見えて来た。
やはり雨の森と、日光が差し込んだ森は違いますね。白樺が光を受けて、葉っぱもキラキラと輝くようでした。


狩勝峠の絶景を車窓に眺めつつ、上川郡にあるベアマウンテンに到着。ヒグマが案内を自由に歩き回り、その様子を観察できる施設です。


我々はベアウォッチングバスに乗車することにしました。お値段抑えめで遊歩道を歩くコースもありますが、オススメはバスですね。ヒグマを間近に見る事が出来ます。


入場チケットには各々違うヒグマが。私はコウジ。最年長30歳組。人間でいうと90歳くらい。


バスは窓に向かって横並びで座るスタイル。ヒグマがいると止まって解説したりしてくれます。
園内はヒグマが自然に近い状態で行動出来るように、サホロの森と融合した環境が整えられています。
周囲は高電圧のフェンスで厳重に囲われ、園内にいるヒグマを外に出さないのは勿論、野生のヒグマが入り込んで大乱闘、というようなことにならないように設備されています。

これは後で上から撮った写真ですが、出入り口はこんな感じでゲートとなっています。自然と「ジュラシックパークや!」とバスの中で盛り上がりました。

森の中に入って間もなく、水たまりに!
私が座っていた座席の真前にいたので思わず「すごいっ!」と叫んでしまいました。


バスは進み、笹やぶの中に1頭。コウジです。
「見てる。こっち見てる」とドキドキ。

思わず"深淵を覗くとき、自分も深淵に覗かれている"というフレーズを思い出しました。

近づいていくもう1頭。

バスの乗客全員が「どうなる、どうなる」と固唾を飲んで見守っています。バスの中にはお子さんもいましたが、もう大人も大大興奮。
それにしてもこの歩く姿、「くまさん」て感じでちょっと可愛い。

主人も写真をパシャパシャ撮りながら「可愛いっ。可愛いなぁぁ」とモフモフ具合にキュンキュンしていた様子。
実際に山の中で遭遇したら可愛いとか言ってられないですね。

喧嘩?と思いきや、彼らは伯父と甥っ子の関係で仲良しなのだそう。これはじゃれているらしい。

ちなみに園内のヒグマは全頭オスで去勢しています。
メスがいると、野生のヒグマがメスヒグマ狙いでやって来て危ないのだそうです。
野生のヒグマ、この辺にいるんだ…とさっきまでドライブしていた道を思い出し、ちょっとゾッとしました。

水浴び&エサを食べているヒグマ。
カラスのとりまき付き。

ここでは肉は与えず、ヒグマ用の飼料やドッグフードがメイン。あとは野菜や果物ですね。
お昼はおやつ程度で、夜にがっつりあげるのだとか。
ちゃんと夜は保護舎に戻ってくるのか、とビックリしました。

このヒグマは、地面に突っ伏して伸びたり、ごそごそしてます。時折見せる両手の鋭すぎる白い爪がおそろしい。

起き上がって笹の中に紛れて行きました。


バスはベアポイントという施設に到着。ここが折り返し地点となります。ほとんどの方はここから帰りは遊歩道を通って行きます。

バスから降りると、スタッフさんが「皆さーん!大きな熊が来てます!」と早く早くと言わんばかりに呼んでくれました。見に行くと、ガラスの向こうの水槽に水浴び中のヒグマ、その名もキャンタが!

近い近い!一同大興奮。

手前のお子さんと比べると、その大きさたるや。


なんか可愛いな。
しきりに上の方を気にしてます。



この日はお天気が回復したことによって、気温はグングン上がり、この時点で30度くらいでした。前日の最高気温と比べて16度くらいの差があります。
というわけで暑い!
上からホースで放水が始まり、大喜びのキャンタ。

大ハッスル。見ている我々も「わぁぁぁ」と大興奮。


ちょっと泳いでみたり。


小首をかしげてみたり。


ガラスの向こうで「なんだこいつらは」と思ってるんだろうな。

タイミングによってはヒグマがここにいない事もあると思うので、そこはもうヒグマ次第。とても楽しかったです。

いいですねぇ。顔出し看板。


ヒグマの紹介。


さて、遊歩道を歩いて行きます。
美しい青空が広がり始めました。

歩道から下の森にヒグマの姿を探しましたが、残念ながら1頭も見つける事はできませんでした。これもヒグマ次第ですね。


葉先がピンクになってる木。なんという木だろう。


バス乗り場に戻ってきました。
背後にはスキー場のリフト。

綺麗なお花も咲いていました。

ベアマウンテンは予想していた以上に面白かったです。
間近で見るヒグマに圧倒されました。
遠い昔、アイヌの方々が、ヒグマを"キムンカムイ"山の神として畏怖した気持ち、少し分かる気がします。
こうして安全を確保した状態で観察していると、可愛い仕草に思えたりしますが、実際に山などで遭遇した時の事を想像しますと震えます。
過去には凄惨な事件も起こっていますし、お互いの領分で共存共栄していかなくちゃいけないなと思いました。