yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

法隆寺〜東院伽藍と中宮寺、そして苺〜

西院伽藍を出て、東へ進みます。
変わった手水。なんか大陸ぽい不思議な聖獣。

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聖霊院。
平安時代聖徳太子尊像をお祀りしています。
秘仏なので厨子の中におられます。

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大宝蔵院の入り口。
右手の高床式の宝物庫は、平安時代建築の綱封蔵(こうふうぞう)。
いいですね高床式…。校倉造とか高床式とかが好きなんです。

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大宝蔵院。平成10年に落慶した百済観音堂を中心とするお堂で、中は展示室になってます。

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超メジャーな玉虫厨子(推古天皇所持)や、唐から伝わった白檀の九面観音像などなど、数々の宝物を拝見することが出来ます。
私は入ってすぐのところにある大きな絵画が気になりました。おそらく現代の日本画家の方が描かれたものだと思うのですが、金堂が落慶した当時の様子を描いたもの。出来上がった金堂の壁画の手前には、聖徳太子ぽい身分の高そうな男性と2人の童子。その背後には当時のお役人さん的な男性の集団。
服装がいわゆる飛鳥時代のワンピースというかチュニックみたいな長い上衣に、裾の広い袴。色はとてもカラフルで質感はサラサラしてそう。
彼らの表情がすごくリアルで、男性集団はあっちを向いたりこっちを見ていたり、現代の雑踏にいそうな顔ばっかりで、まるで画家さんが本当にその場にいて見ながら描いたみたいでした。


百済観音堂には、飛鳥時代百済観音像が安置されていました。
実は昔はじめて見た時に「怖い!」と思ってました。久しぶりに来て「よ、よーし、いざ」とお堂に移動してお参り。
細長い八頭身で、パリコレモデルさんぽいシューーッとしたお姿。手足の長さと手の反りなどが超人的な角度に見える。飛鳥時代の仏像特有の表情で、引き込まれて行くようです。
お像は保護のためガラスケースの中におられます。
前から横から、改めてよーく見て、安らぎというよりは、やはりある種の畏怖があって、それはなんなんだろうなと周りをうろうろしながら考えました。周りに人がいなくて良かった(^◇^;)
うーん、表情なのかな。佇まいなのかな。
もちろん、パンフレットには「優美で慈悲深い表情」とされていますし、ありがたい観音様です。
でも好きなんです。畏怖感あるけど好き。


東大門へ。

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奈良時代建築の東大門の向こうへ。石畳の先に夢殿の屋根が見えます。

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東院伽藍の四脚門。この中に夢殿があります。

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入ったところにある手水。おー、これは幕に描かれていた鳥ですね。やっぱり鳳凰かな。

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係員さんから教えてもらったアングルで撮影。

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逆から撮ると、手前の工事中の建物のシートなどが映り込んじゃうからとのこと。法隆寺の係員さんは、皆さん控えめな雰囲気でとても親切でした。


奈良時代の建築。
西暦601年に造営された斑鳩宮跡に、行進僧都聖徳太子の遺徳を偲び、739年に建てた伽藍のうち、中心となるのがこの夢殿。

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八角円堂の中央の厨子には、飛鳥時代秘仏救世観音がお祀りされています。


秘仏の救世観音、神秘的だな。年に何回か公開されますので、またいつか来たいな。

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聖徳太子蘇我入鹿など、飛鳥時代のここはどんな景色だったのかな、とか思いながら移動。


夢殿の屋根と舎利殿

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東院伽藍から奥に行くと、すぐのところに中宮寺があります。
立体的な石の案内。

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こちらは聖徳太子の御母である穴穂部間人皇后の御誓願により、太子の宮居斑鳩宮を中心として、法隆寺と対照的な位置に創建されました。

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中にはこちら、飛鳥彫刻の最高傑作、国宝の如意輪観世音菩薩(本尊菩薩半跏像)が安置されています。

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境内は写真撮っていいのか分からなかったので(聞くタイミングを逃し)、撮っていません。堂内はもちろんアウトです。


中宮寺本堂は、周囲を池に囲まれた優美で開放感のある雰囲気。その中央には国宝の観音様。
この日は人も少なめで、係員さんが流してくれる説明CDを聞きながら、間近でお参り。
今は黒いお姿ですが、元々はそうではなかったのですね。美しいアルカイックスマイル。中世的なお姿に見えます。
外からの春の風がスーッと吹き抜けて、なんだかホッとする空間。国宝の仏様をガラス越しではなく拝見することが出来て、ありがたいです。


元来た東大門から南大門へと抜けて、法隆寺を後にしました。久しぶりに来たけど、やっぱりすごい見応えでした。
飛鳥時代からの時の流れを感じると、戦乱や災害などを乗り越えて、こうして残して来られた方々の御苦労が偲ばれるというか、畏敬の念が湧きあがります。


京都への帰途、平群の道の駅に寄り道。
人気があるみたいで、次々と車が入ってきます。運良く空いたところに停めてショップの方へ向かうと、出てくる人の殆どが、苺を箱買いしている。
普段スーパーではなかなか見かけない苺の箱買い。これは期待大!と乗り込みました。


中は奈良のお土産コーナーの奥に、産直の野菜果物販売コーナーがあり、そこに苺がかなりの面積で展開されていました。
奈良なので、あすかルビーや古都華(ことか)が多いですね。特に古都華は平群町が産地なので、たくさんありました。

見ていると、他の方はカゴの中に箱(2パックから4パックぐらい入ってる)をドサドサ入れてます。えっ、そんな勢いで!とビックリ。
お値段はピンキリ。1パック350円くらいから、高いものは1000円越えのものもあり。
スーパーでの買い物で、398円のバナナは高級品と捉えている私にとっては苺は高級品。
しかしせっかくだからな…と、色々眺めてこちらをチョイス。

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大粒の古都華と淡雪のセット。白い苺の淡雪、一度食べてみたかったのです。白というかピンクでかわいい。
ドャァと会計し(笑)、帰宅。
夕方、義父宅に少し持って行き、義父に「白い方は淡雪という品種なんです。熟してないわけではないので食べてくださいね」とドヤ顔で説明。


もちろん、帰宅後すぐに、コーヒーとともにいただきました。甘くて美味しい。なんかいつも以上に美味しく感じる。

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さて、仕事の年度末モードはいよいよ佳境。お休みで培ったパワーで頑張ります!