以前、生駒からの帰り道に通りかかり、機会があればお参りしたいなぁと思っていました。
磐船神社。
御祭神は饒速日命。
天野川の渓谷沿い、交通の難所でもある磐船街道に佇む古社です。
「えっとコレ駐車場どこよ」「ここ?ここなん?」「ヒィィ狭いよぉ」と狭い道から幅ギリギリと思われる石造鳥居の間を通り抜けて、社務所らしきスペース前に停めました。
平日の朝早くということで、幸い車の行き来はなかったのでよかったのですが、焦ったなぁ。
一応数台は停められるようですが、ここから徒歩数分のあたりに無料かつ広めの駐車場もあるようなので、そちらの方が無難かと。
鳥居の扁額には磐船宮の文字。かっこいい字体。
車から出ると天野川のせせらぎにザァァァと包まれました。自然の中にあるお社なので、小さな虫がふわーふわーと飛んでいました。
神社もそうですが、道路の方にも大きな岩がゴロゴロあったので、この辺はそういう地形なんですね。
朱色の橋の上から見る天野川と岩窟。
不動明王石仏と磐船稲荷社。
こちらが、饒速日命がこの地に天降った際に乗っていたといわれる御神体「 天の磐船(アメノイワフネ)」。高さ12mの巨大な磐座。
間近で見ると大迫力。
御神体の前には本殿。
交野の権力を持っていた肩野物部氏という、物部氏の傍系一族の氏神。
物部守屋が蘇我馬子との闘争に敗れて滅び、物部氏自体の勢いも衰退するとともに、お社も衰退したのだそうです。
しかし、それ以降は以降は界隈の方々のご尽力と崇敬を受けて現在に至ります。
狛犬さんたち。
なんとも神秘的な雰囲気。
手水舎は水源がイノシシの水浴び場になってしまい、停止中。ていうかイノシシ来るんや…。気をつけよう。
こちらは岩窟の中に入る「岩窟めぐり」の入り口。
山岳信仰や修験道の方などが行場として使われていたようですね。
入窟可能な日であれば、一般参拝者でも条件を満たせば入る事が出来ます。この日は休止日のようでした。
巨石を背にした境内社。
境内そのものは広くはありませんが、とても神秘的な雰囲気の神社でした。