yukixうろうろ日記

京都在住。関西を中心にうろうろしてます。

神在月出雲旅行記その1・稲佐の浜

15日の早朝に京都を発ち、西へ向かう一人旅。

岡山の楢原PAで休憩のため停車。外はまだ真っ暗闇で霧も出ていました。そして寒い。

 

出発前日、職場の同僚さんらから「大山、冠雪したそうですよ。道路とか大丈夫?」と言われ、「げっっ!11月やし道路は大丈夫やと思い込んでた」と慌ててハイウェイ情報をガン見。

レンタカーでスタッドレス対応ではないので、途中でタイヤチェーン規制が出たら、そこでストップして解除されるのを待つか、思い切って行き先を変えるか。

頼むから雪降ったり凍ったりしないでほしい!とドキドキしながら走っていました。

おかげさまで道路は全て大丈夫でしたが、やー、緊張した。

 


2泊3日の旅程で、初日以外は雨予報。
なんとか初日だけでも雨は免れたい。
と思いつつ走るうち、7時前に夜明け。半分以上雲に隠れた大山が車窓の向こうに姿を現しました。
おお、鳥取県通過。
そして高速道路のPAから宍道湖が見えたときは、島根県に来たんだー、と感慨深いものがありました。


午前8時頃に、稲佐の浜に到着。
今回、友人の告別式に参加したばかりなので、神社巡りはしないことにしました。しかし、ここはギリ行けるのでは?と思い、晴れ予報の初日に行くことにしました。

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12、3年前に訪れた時とは変わっていて、駐車場が整備されていました。車から降りて、青空の下の弁天島が目に入ると、一気に出雲にやってきた感。

 

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出雲大社から西に1kmにある海岸で、神話に彩られた浜。


古事記で、国譲りの交渉をしたとされる屏風岩や、国引きのとき、島を結ぶ綱になった薗の長浜が続いています。

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そして、神迎神事の場として有名ですね。
旧暦10月10日から始まる出雲大社の神在祭のはじまり、夜19時にここで篝火神事が行われ、全国の八百万の神々をお迎えする。

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今年の出雲大社の神在祭は、ちょうど翌週あたりから。
この時期は「御忌荒れ(おいみあれ)」と言われて、海が荒れたかと思ったら晴れたり、とコロコロと変わる不思議な天候なのだとか。島根県内を走っているときに、ラジオでそう聞こえてきました。

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小祠がお祀りされている弁天島
遠巻きに眺めさせてもらいました。

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かつては稲佐湾の沖にあり、沖ノ御前などと呼ばれていました。
かつては弁財天がお祀りされていましたが、明治の神仏分離令で、現在の御祭神は豊玉毘古命。

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いやー。この浜が素晴らしく美しくて。
ゴミなど落ちていない砂浜は、地元の方の信仰の篤さと日々のご尽力のおかげだと思います。

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こちらの浜の砂を少し取って、出雲大社の方へお供えする?だったかな、そういう風習があったと思います。屈んでその砂を取っている方が結構おられました。
いいなぁー。私もお参りしたかった…。
と、ちょっと思ったりもしましたが、何よりも無事に出雲にやって来れた事が、まずは有難いです。

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稲佐の浜で運転疲れが一気に吹き飛び、早速、次の目的地へ。